要約とレビュー2|おうち英語本『英語のできる子どもを育てる』坪谷郁子著~小学生&中学生の効果的フォニックス&単語学習法

こんにちは!すみれママ(@Sumire_Mum)です。

今回は、英語教育について書かれた書籍

坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てる』(講談社現代新書)

の紹介記事の2回目です。

英語のできる子どもを育てる

(画像出典)amazon.co.jp

この本の紹介記事は、全4ページから成り、

<坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てる』紹介記事(全4ページ)>

  1. 全体の大まかな内容(著者経歴・書籍概要・感想・レビュー)
  2. 著者の英語教育に対する考え方 & 学習法マニュアル(アルファベット・単語)7種類 ←イマココ
  3. 学習法マニュアル(会話表現・自己紹介)計12種類
  4. 学習法マニュアル(プレゼンとディベート・社会問題)計16種類

となっています。

今回は、この書籍の序章(著者の英語教育に対する考え方)と第1章(アルファベット・単語の学習法7種類のマニュアル)を、要約してお届けします。

このブログ記事は、

  • 東京インターナショナルスクール創設者・理事長である坪谷ニュウエル郁子さんの英語教育哲学を知りたい方
  • 坪谷さん流のアルファベット(アバクデュ読み)・単語学習法について知りたい方

におすすめです。

※要約は、私すみれママの解釈によるものであることをご了承ください。簡潔に記すため原書中に登場しない言葉で表現している場合があります。また、わかりやすく説明するため、章内で要約文章を前後させている場合があります。



序章 目からウロコの英語学習法(要約)

英語が母国語同様に話せると国際人なのでしょうか?

そうではありません。もしそうだとしたら、英語圏の人はみな国際人になってしまいます。

 

英語を学ぶ前提

「国際人とは、自分の頭で考え、発言し、行動する、出た結果に責任をとれる人」だと思います。

国際人を育てるためには、インターナショナルスクールに通わせるより、日常的に接する親や指導者が国際的意識を持って接する方が、はるかに効果的です。

私たちは、日本人以外の人が世界にはたくさんいるということをまず認識しなければいけません。

子どもも大人も、「どの国の人とも対等につきあえる柔軟性」を身につける必要があります。

  • 国際人の第一歩は、まず自分を自立した個人として認識すること。
  • その上で自分を取り巻く自分以外のすべての世界を認めること。
  • 知識としては、国際社会の中で役立つスキルを身につけること。

これらが大事だと思います。

そして、

  1. 自分の意見や考えをしっかり持ち
  2. 異なる他を尊重する心を持ち
  3. 国際社会で通用するスキルを持つ
  4. 人として国際社会において自己の義務と責任を認識する

この1~4を、国際語である英語で学んで、英語を生活の一部としていくと、自信を持って世界の中で生き抜ける強さを持つことができ、人生がより充実したものになります。

 

暗記か体験か

以前の英語学習は暗記が中心であり、昨今の英会話も、暗記方式で知識を教えています。

確かに、基礎英語や単語は暗記が必要な部分もありますが、その日そのときの気持ち・感情を答えることが、普通にならないといけません。

そのために、楽しんで体験的に学習する方法を提案したいと思います。

一般的に「目からの情報20%、耳からの情報40%、五感で経験し学んだもの80%」が記憶に残るという研究結果があります。

まず、自分について考えること=「自分ってなんだろう?」と考え自分を好きになることから始めましょう。

次に、自分を取り巻く世界についての認識を持たせましょう。

身近な人々、地域、国、世界、自然界との共生への意識を持たせることで、自己の確立とともに自分以外を尊重する気持ちが生まれます。

もうひとつ、スキルを英語で身に付けましょう。具体的には、

  • 問題解決能力
  • 危機管理能力
  • 順応性
  • サバイバルスキル
  • プレゼンテーション
  • ディベート

です。

私たち大人は、子どもの「指導者」になるのではなく、子どもたちの学びたいという欲求に従い、最良のツールを提供し、あくまでも道筋を示していくサポーターの役割を担いましょう。

子どもとともに過ごす時間を心から楽しみましょう。

 

年代ごとに関心は違う

日本の旧世代が受けてきた英語教育が実用的ではなかったので、最近こぞって英会話を身につけようとする風潮になっています。

しかし、子どもも大人も、「あなたは今日何を食べましたか」というような内容を英会話の先生と喋っているのが現状です。

人は精神の発達によって興味の対象が変わります。例えば

  • 幼児:遊ぶことや家族といることが好き
  • 中学生:学校生活・身の回りのことなどに対しての意識が生まれる
  • 高校生:世界に目が向く
  • 社会人:教育水準の高い人と会話できるよう、確立した自己の理念が必要

このように、発達段階別に、興味を持つ題材と学習法で学んでいかなければなりません。

その学びの手段として英語を使うのです。

英語能力ではなく、精神発達を基準に示していく題材を選んでいかなければいけません。

私が紹介する英語学習法は、その年代の人が楽しいと思える方法です。

今までの常識とは異なる英語学習法を紹介します。

 

学ぶときの準備と心構え

  1. 明るいところで勉強する
  2. テレビや音楽は消す
  3. 大人がポジティブに(子どもはともに学ぶ人の影響を受ける)

文法の間違いは気にしなくてOKです。私の子どもや夫は英語ネイティブですが、文法を間違っていることもあります。

横道にそれて、英語の学習がいつのまにか理科や社会になっていたら「大成功」です。

それでは始めていきましょう。



第1章 フォニックスからはじめよう(要約)

フォニックスとは「音の出し方」。昔は発音記号とも言っていました。

アルファベット26文字を、次のように発音して、ABCの歌を歌ってみてください。

♪ ア、バ、ク、デュ、エ、フ、ンガ、ハ、イ、ジュ、ク、ラ、ンマ、ンヌ、オ、パ、クッ、アー・ス、ツュ、ア、ヴ、ワ、クス、ヤ and ズ

ア、バ、ク、デュ、エ、フ、ンガ、ハ、イ、ジュ、ク、ランマンヌオパ ♪

生涯役立つはずです。

音を覚えたら、身近なものの英語の音を出してみましょう。

  • SMAP:ス、ンマ、ア、パッ → スンマアパッ
  • Dog:デュ、オ、ンガ → デュオンガ
  • Milk:ンマ、イ、ラ、ク → ンマイラク
  • Go:ン、ガオ → ンガオ

今までの固定概念を忘れて、発音してみましょう。

次のような練習もおすすめです。1字ずつ変えて発音してみてください。

t-at-mat-pat-pot-pet-bet-bed-led-lid-kid

x-ox-box-fox-fax-tax-tap-lap-map-mop

n-an-man-van-ran-rain-train

p-up-cup-top-tip-zip-lip-hip-hit-hut-hat-rat

もっと練習したい人には、アメリカで人気の絵本・児童文学作家 Dr.Seuss(ドクター・スース)『THE CAT IN THE HAT』『HOP ON POP』(どちらもRandom House Children’s Publishing)

がおすすめです。

▼ドクター・スースの初心者向け4冊セット(上記2冊も入っています)
ドクター・スースの初心者向け4冊セット

 

アルファベット・単語を学ぶ7種類の学習法

それでは、小学生から高校生に使えるゲーム的な学習法を、7種類紹介します。

 


アルファベットを手触りで当てるゲーム

  • 対象年齢:9歳以下
  • 人数:1人~何人でも
  1. 厚紙を10cm四方に切り、自分の名前(ローマ字)を1文字ずつアルファベットで書きます。(後で切り抜くので。太さ1cmくらいで)
  2. 書けたら文字をハサミで1文字ずつ切り抜き、紙袋に入れて、手触りで当てっこします。「これはケイ」、もしアバクデュを習っていたら「これはケイ、音はク」などと言った後に、袋から取り出して当たっていたら、その文字は自分のものになります。
  3. 袋の中の文字がなくなるまで繰り返します。

 


身近なものの中にアルファベットを見つけるゲーム

  • 対象年齢:低学年
  • 人数:1人~グループ

アルファベットの文字を利用して、自由に絵を描いてみましょう。

<例>

アルファベットSが描かれたカタツムリアルファベットDが描かれた鳩

 


体でアルファベットの形を表現するゲーム

  • 対象年齢:10~15歳
  • 人数:2人以上
  1. グループに分かれ、それぞれ好きな歌手・スポーツ選手等の名前を考えます。
  2. その名前をアルファベット1文字ずつ体で表現し、当てっこをしましょう(2人以上で1文字を作ってもよい)

 


手話のアルファベット

  • 対象年齢:10歳以上
  • 人数:1人~グループ

手話のアルファベットを覚えて、自分の名前から練習してみましょう。慣れてきたら会話にも使ってみましょう。

手話で表すアルファベット(英国式)

(画像出典)british-sign.co.uk

 


英単語ビンゴゲーム

  • 対象年齢:7~18歳
  • 人数:3人以上
  1. テーマを決めて、みんなで15個の英単語をリストアップします。辞書で発音と意味を調べながら書き出します。下記のテーマ例を参考に。
    • 草食動物:きりん(giraffe)、ぞう(elephant)、しまうま(zebra)、しか(deer)など
    • 天体の名前:地球(earth)、月(moon)、太陽(sun)、火星(Mars)など
    • 好きな食べ物:カレーライス(curried rice)、ラーメン(noodles)、ピザ(pizza)、スパゲッティ(spaghetti)など
  2. 1人1枚紙を配り、各自、タテ4マス×ヨコ4マス(合計16マス)のマス目を描きます。1マス(どこでもよい)には☆マークを書きます。
  3. 15のマス目全部に、ランダムにリストアップした英単語を書き込んでいきます。
  4. 誰か1人が単語を順番に読み上げ、各自、自分の表の中で読み上げられた単語に○を付けていきます。
  5. タテ・ヨコ・ナナメいずれか4マス揃ったらリーチ。5マス揃ったらビンゴです。

 

テーマは発達段階に合わせるとよいです。

中学生なら「アメリカから日本が輸入しているものトップ15」

高校生なら「省庁の名前」「大学の学部の名前」など

また、

大きい子:5マス×5マス(計25マス)
小さい子:3マス×3マス(計9マス)

などマス目の数を変えてもよいです。

 


単語でゼスチャー

  • 対象年齢:9歳まで
  • 人数:1人以上

ビンゴゲームがまだ難しい子ども向け。単語・熟語などを言って、子どもたちにその意味のゼスチャーをさせるゲームです。下記の例を参考に。

 

  • 運動編:run(走る)、jump(跳ぶ)、swim(泳ぐ)、walk(歩く)、hop(跳ねる)など
  • 生活編:brush your teeth(歯を磨く)、comb your hair(髪をとかす)、wash your hands(手を洗う)など

 

  1. 単語数は、年齢によって5~10個程度で、まず親・指導者が教える単語を言いながら、動作の見本を示します。
  2. 何度が繰り返し、単語の意味がわかったら、ゲームを開始します。
  3. 子どもたちが1人ずつ「自分の名前 says 単語」と言います。例えば、ミチコさんが「Michiko says “run”.」など
  4. そうしたら、全員がその場で走る真似をします。
  5. 「自分の名前を言ってから指示をしたとき」以外は動いてはいけません。指示外の動きをした人は抜けていき、最後に残った人が勝ちになります。

 


単語カードゲーム

  • 対象年齢:7~12歳
  • 人数:2人以上何人でも
  1. 5cm×10cmの白紙に、各自テーマに沿った単語を1つずつ書きます。単語数が5個なら1人5枚、10個なら1人10枚となります。下記の例を参考に。
    • 運動編:run(走る)、jump(跳ぶ)、swim(泳ぐ)、walk(歩く)、hop(跳ねる)など
  2. 全員分を集めて、カードをきって、全員に同じ数ずつランダムに配ります。
  3. もし誰かの手元に、同じ単語が人数分手元にあったら、場に出します(4人いて、runが4枚、1人の手元に揃った場合など)
  4. じゃんけんで勝った人から、右隣の人に「Do you have a ・・・?」と聞きます。聞かれた側は、持っている該当カードを聞いた人に全部渡します。渡された人は、カードが人数分揃ったら場に出すことができます。もし聞いたカードを聞かれた人が持っていなかった場合は、聞かれた人はカードの山から1枚引かなくてはいけません。
  5. 早くカードがなくなった人が勝ちです。

 


以上、坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てるの序章、第1章の要約でした。

次のページでは、第2章(会話表現)、第3章(自己紹介)の学習法を紹介します。

 

<坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てる』紹介記事(全4ページ)>

  1. 全体の大まかな内容(著者経歴・書籍概要・感想・レビュー)
  2. 著者の英語教育に対する考え方 & 学習法マニュアル(アルファベット・単語)7種類 ←イマココ
  3. 学習法マニュアル(会話表現・自己紹介)計12種類
  4. 学習法マニュアル(プレゼンとディベート・社会問題)計16種類