日本人初BBCキャスター大井真理子さんのプロフィール&勉強法~高校からの留学で帰国子女並みの英語力!

こんにちは、すみれママ(@Sumire_Mum)です。

我が家は2016~2017年の間イギリスに赴任していたのですが、日本に帰ってきて、どんどん英語を忘れていく我が子たち・・・

少しでも「英語忘れ」を食い止めたいという思いから、毎朝テレビでイギリス公共放送「BBCワールドニュース」を点けています。

そんな我が家にとって朝の顔だったのが、日本人初BBCキャスターの大井真理子さん

大井真理子さん

(画像出典)Cosmopolitan

BBCワールドニュースで平日朝に放送している「アジアビジネスレポート」で、2020年3月から2021年6月までキャスターを務めていました。

「日本人なのにBBC」というのにまず驚き

その後、どんどん大きくなっていくお腹に驚き(2020年9月に3人目のお子さんを出産)

その後、高校まで英語がほとんど喋れず、16歳でオーストラリアに留学してから英語を身につけたと知り、驚きました。

(小さい頃から英語ペラペラの、バリバリ帰国子女だと思い込んでいたので・・・)

2021年7月5日からは、日本入りして東京オリンピック現地リポーターを務められており、日本のテレビにも登場しました!

今回の記事では、

  • 大井真理子さんのプロフィール
  • 大井真理子さんおすすめの英語勉強法
  • 留学歴と海外マスコミへの入社
  • BBCレポーターと3児のママの両立

について綴ってみたいと思います。




日本人初BBCキャスター・大井真理子さんのプロフィール

大井真理子さん

(画像出典)Yahooニュース

大井真理子(おおい・まりこ)

  • イギリス公共放送BBCレポーター/キャスター
  • 日経ウーマン主催「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2009」キャリアクリエイト部門入賞
  • 1981年東京生まれ、シンガポール在住(2021年現在39歳)

夫さんはイギリス人のスカイ・ニール氏

大井真理子さんと家族

(画像出典)Buzzfeed News

シンガポールのゴルフクラブ「Sentosa Golf Club」でゴルフ指導者をされています。

お子さんは、6歳の女の子、3歳の男の子、0歳の女の子の3人です。(年齢は2021年現在)

 

大井真理子さん流・英語学習のコツ

それではここで、大井真理子さんが「Asahi Weekly」のインタビューで話されていた、英語学習のコツを紹介します。(※)

※Asahi Weekly 2017/9/3号 Speak Up@Workより

 

発音はポッドキャストを活用して学ぶ

大井真理子さんは、中学でアメリカ英語、留学でオーストラリア英語を学び、現在はBBCなので、アクセントが混乱していたそうです。

インタビューでは、無料のインターネット放送「ポッドキャスト」で発音を矯正しているとおっしゃっていました。

どの英語を話したいのかを考えて、ポッドキャストを活用するのがよさそうですね。

<参考>

 

日英両方で出版されている本で学ぶ

大井真理子さんは「アラバマ物語(To Kill a Mockingbird)」を読んだそうです。

アメリカ南部の田舎町が舞台で、白人絶対社会の中で黒人の人権に向き合う白人弁護士一家の物語です。

英語版はキンドルもあります!

To Kill a Mockingbird表紙

(画像出典)amazon.co.jp

「To Kill a Mockingbird」」英語版・Kindleあり

日本語版は昔出版された紙版しかないんですよね。

アラバマ物語表紙

(画像出典)amazon.co.jp

「アラバマ物語」暮らしの手帖社

日本語版は高いので、最初は図書館で借りるのがよいかも。

◆都道府県別の図書館横断検索サイト◆

https://www.jcross.com/

<検索のやり方>

  1. 右上の「横断検索ナビ」をクリック
  2. 日本地図のお探しの地域をクリック
  3. お探しの都道府県の検索サイトURLをクリック
  4. 書名を入力して検索

お近くの図書館で所蔵していない場合は、近隣図書館から取り寄せてくれる館もありますので、問い合わせてみてください。

日英両方で出版されている本・・・ハリポタとかもいいかもしれませんね。日本語版のキンドルは0円から読めますよ!

※以上、ご紹介した英語勉強法は、高校から英語を習得された大井真理子さんがオススメしている「大人向け(=中高生以上向け)」の学習方法です。

子供向け英語学習法はアプローチが全く異なるので、船津徹『世界で活躍する子の英語力』等を参照ください。

 

大井真理子さんは、聖心女子学院高等科からオーストラリアへ留学

大井真理子さんは、お父さんが海外に拠点を持つ大手日系運輸企業に勤めており、1歳から3歳までロンドンで過ごしたそうです。

「え?それじゃやっぱり、流暢な英語は帰国子女だからなの?」と思ったのですが・・・

お父さんが「小さいときに2言語を教えると混ざってしまいよくない」という考えの持ち主で、真理子さんは日本語で育てられていたとのこと。

そのため、16歳で留学のためオーストラリアに向かうとき、「Fish or beef?」と聞かれても答えられないほどだったそうです・・・(※)

信じられない!

※Asahi Weekly 2017/9/3号 Speak Up@Workより

 

高校時代の夢は「玉の輿で専業主婦」

16歳の頃の大井真理子さん

16歳の頃の大井真理子さん
(画像出典)#せかい部(公式)

大井真理子さんの出身高校は、お嬢様学校で有名な聖心女子学院高等科

聖心の厳しい校則に反発し、「アムラー」やルーズソックスに憧れ、ひたすらファッション・お化粧・カラオケの新曲だけに興味を募らせていました。

当時の夢は「玉の輿婚をして専業主婦」

ところが高校1年のとき、お父さんのベトナム転勤が決まったそうです。

真理子さんに示された選択肢は3つ。

  • 両親と一緒にベトナムへ
  • ひとり日本に残る
  • オーストラリア・メルボルンの知人宅にホームステイして留学

校則の厳しい日本の学校には残りたくない。それに「英語ができたらカッコイイ」「アメリカのドラマ『ビバリーヒルズ高校白書』みたいな生活が送れるかも?」と、真理子さんは3番目のメルボルン留学を選びます。(※)

※佐々木俊尚「BBCの記者・大井真理子さんは、なぜ南京大虐殺や従軍慰安婦の問題に立ち向かうのか」HuffPost, 2013/10/16 より

 

英語が苦手なままオーストラリアの高校へ留学

大井真理子さんは高校留学前に英語の試験を受けましたが・・・

結果は36点!(※)

留年確実と判断され、2年間の留学の予定だったのに5年間のビザが発給されたそうです。

渡航してすぐは、2ヶ月間語学学校に通いました。

最初の頃は「間違えたくない」という気持ちでおとなしくしていたそうですが、外国から来た生徒たちがカタコト英語で言いたいことを言っている様子を見て、意識が変わっていったそうです。

そして、文法がメチャメチャでも思っていることを話したら、「通じている」という実感が得られたとか。

とにかく現地の人と話す環境をつくり、英語を話さないといけない状況に自分を追い詰めていったそうです。(※2)

※1:#せかい部(公式)2020/11/2「せかいとつながる仕事 No.1」より

※2:Asahi Weekly 2017/9/3号 Speak Up@Workより




BBCジャーナリズムとの出会い

プレスビテリアン・レディース・カレッジ

(画像出典)プレスビテリアン・レディース・カレッジ公式サイト

高校1年でオーストラリアに渡航した大井真理子さんは、メルボルンの女子校「プレスビテリアン・レディース・カレッジ(Presbyterian Ladies’ College Melbourne)」に編入。(※1)

ビバリーヒルズ風の自由な高校生活に憧れていましたが、編入先も厳しい女子校だったようです。(※2)

そんなある日、真理子さんに運命の出会いが訪れます。

最初のころは、全く英語が分からず、友達もいなかったので、家でポケーっとテレビを見ていました。

その時BBCのドキュメンタリーが偶然始まり、お腹がポコッとでた、飢餓に苦しむ子供たちの映像にくぎづけになりました。

それまでは、ニュースや時事問題に全く興味がなかったのですが、その時から視覚に訴える報道がしたいと思うようになりました。

(livedoorニュース 2011/2/17「インタビュー:大井真理子さん『経済がわかると絶対に強い』」より)

そして学校でも、先生たちの反対を押し切って、国際バカロレア資格取得のために、半年間かけて歴史の英語論文を書くというチャレンジをします。

留学先のオーストラリアでは、世界史を通史で学習するのではなく、重要な史実をいくつか選び、それに焦点を当てて勉強するのだと知った時の興奮を今でも覚えている。

国際バカロレア資格のための教科の一つとして歴史を希望したが、英語力のおぼつかない私が、膨大な英文資料を読破し、論文をまとめ上げるのは難しいと、先生方は反対だった。

それでも敢えてその反対を押し切って歴史を選択し、初めての英語論文の題材として選んだのが「南京大虐殺」だ。

(大井真理子「私が経験した日本の歴史教育」BBC NEWS JAPAN, 2017/12/4 より)

とにかく現地の人と英語を話す!

歴史への興味から英語論文執筆にもチャレンジ!

報道記者を目指す真理子さんは、体当たりで英語を習得していきました。

高校卒業時の大井真理子さん

高校卒業時の大井真理子さん(一番左)
(画像出典)#せかい部(公式)

※1:大井真理子Facebookより

※2:#せかい部(公式)2020/11/2「せかいとつながる仕事 No.1」より

 

ホストマザーの「不倫されたらどうするの?」の一言で、専業主婦願望が一転

そして、かねてから胸に抱いていた「専業主婦の夢」にも、留学生活で一石が投じられます。

オーストラリアに留学するまで「玉の輿結婚が夢」と公言していました。

ところが「不倫されたらどうするの?」とホスト・マザーに言われたことがきっかけで、夫に全面的に支えてもらう生活ではなく、自分1人でも生きられる人間になりたいと思うようになりました。

(西川彩菜「世界で輝く女性が指南!30代でしておいてよかったこと」Cosmopolitan,2017/1/18 より)

すっ、すごい・・・!

ホストマザーさん、核心を突いてきますね!

大井真理子さんは、お母さんもお祖母さんも専業主婦で、聖心女子学院時代の友達のお母さんたちも、全員が専業主婦でした。

「働くお母さんは母親業がおろそかになる」という偏見も耳にしていました。

でも、そのホストマザーは働く母で、子どもたちをきちんと育てられることがわかったので、考えが変わったそうです。

 

ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)のジャーナリスト教育

ロイヤルメルボルン工科大学

ロイヤルメルボルン工科大学
(画像出典)SOL留学・移民

メルボルンの高校卒業後は、ご両親の強い希望でいったん日本へ帰国した大井真理子さん。

慶應大学環境情報学部に入学しましたが、わずか1年でオーストラリアに戻り、ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)に再度留学しました。

ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)は、実践的にジャーナリズムを教えてくれることで有名な大学。

大井真理子さんはそこで、報道記者を目指して精力的に活動します。

大学時代の大井真理子さん

大学時代の大井真理子さん(一番右)
(画像出典)#せかい部(公式)

大学キャンパス内にあるテレビスタジオから、地元のコミュニティ放送にニュース番組を配信したり・・・

大学の新聞に記事を執筆したり・・・

地元ラジオ局ABC(オーストラリア放送協会)でインターンをしたり・・・

この「報道が趣味で、暇さえあれば記事を書いていた」というモチベーションが最強ですね!




大井真理子さんは、「アメリカ英語+黒髪ストレート+経済」で海外マスコミに入社

RMIT大学卒業に際し、オーストラリアのメディアに就職を希望した大井真理子さん。

しかし、自国民のジャーナリズム学部の新卒学生が何千人もいるなか、わざわざ外国人を、就労ビザを取ってまで採用する企業はありませんでした。

 

観光ビザでニューヨークへ行き就職活動

それならばアメリカで!と、日本のお父さんに「いずれ返すから」と援助を頼んで、ニューヨークに渡って就職活動に励みました。

3ヶ月間の観光ビザで滞在し、40~50人に履歴書を渡したそうですが、結果はオーストラリアと同じで、就労ビザは得られなかったそうです。

それでも、ニューヨークでは大きな収穫がありました。

就職活動中に出会ったメディア関係者に

  • 英語をアメリカンアクセントに変えること(これが最重要)
  • 日本人は黒髪ストレートの方が受けがよい
  • 社会問題・国際問題志望者は多いけれど、経済ニュースをやる人は少ない

というアドバイスをもらい・・・

まずヘアサロンに直行してストレートパーマをかけ

アメリカンアクセントを意識して喋り

日銀とみずほ銀行の違いもわからなかったけれど勉強し、「経済をやりたい」と自己PR。

(地毛はかなりウェーブがかかってるそうです↓↓↓)

 

ニューヨーク滞在を延長して就職活動を続けたいと言う真理子さんでしたが、お父さんは次のように言いました。

今の真理子の実力では、日本語が話せてもアメリカやオーストラリアの会社にとってあまり価値がない。

でも日本なら、日本語と英語が話せて、たとえ学生インターンでもテレビ番組制作の経験があれば、仕事を見つけられる可能性がある。

スキルは持っていることも大切だけど、その価値が一番ある場所を知らなければ、持っている意味がない。

(日経xwoman 2020/1/16「BBC大井真理子 劣等感手放し自分の価値信じよう」より)

お父さんの言葉、深い・・・

 

海外通信社の日本支局でキャリア開始、そしてBBCシンガポール支局へ

ニューヨークで就職が決まらなかった大井真理子さんは、失意のうちに日本へ帰国します。

しかしお父さんの助言は的を射ており、帰国後にロイター通信東京支局でのインターンが決まりました。

その後は、経済専門のブルームバーグテレビジョン東京支局でインターン

ブルームバーグの東京支局で有給インターンがあるといわれ試験を受けました。

当時、経済のことは全然わかっていなかったので確実にテストは落ちたと思ったのですが、 その後面接で、ヤンキースのチームのテレビ局でちょこっと通訳のバイトをした経験を履歴書に書いていたのをきっかけに、上司になる面接官が偶然ヤンキースのファンで「どんな選手と会った」みたいな話で盛り上がりました。

それで経済の話を全くしないうちに採用が決まり、仕事が始まりました。

(#せかい部(公式)2020/11/2「せかいとつながる仕事 No.1」より)

そして休暇でイギリスに行った際に、「10年後にお電話いただければいいな」という感覚で、憧れのBBCにメールを送信したそうです。

すると、「イギリスでビザを取ってあげられるほどの経験はまだないけれど、アジアの経済ニュースを発信しているシンガポールなら、ビザを取れる可能性がある」と言われ、BBCとつながりました。

当時のシンガポールは、起業家ビザを取ることがまだ簡単にできた時代でした。

それで真理子さんは、単身シンガポールへ移住し、1人でメディアコンサルの会社を立ち上げたそうです。(※)

そして2006年12月、24歳のときに、プロデューサーとしてBBCシンガポール支局に入局!

クリスマス休暇のスタッフ不足をカバーするため、待遇が不安定なフリーランス・プロデューサーとしての採用でした。

※#せかい部(公式)2020/11/2「せかいとつながる仕事 No.1」より

 

憧れのBBCニューヨーク支局とロンドン本社へ赴任決定!~プロポーズしてこない彼、そして妊娠~

BBCシンガポール支局に在籍していた大井真理子さんは、2011年の東日本大震災の後、日本発のレポートを担当することが増えました。

でも、「日本からしか取材できない記者」と思われたくなくて、ニューヨーク支局とロンドン本社への短期転勤にエントリー。

すると見事に合格し、シンガポールを離れることになったのです。

半年間のニューヨーク勤務が決まった真理子さんは当時、現在の夫さんであるスカイ・ニール氏とお付き合いしていましたが・・・

4年間も付き合っているのに、プロポーズをしてこない!

ニューヨークまで追いかけてきたスカイさんのプロポーズ、返事を保留にしたまま、真理子さんは次の勤務地・ロンドン本社に旅立ちました。

しかし、ロンドンに赴任して間もなく妊娠が発覚。

急いでスカイさんと入籍し、深夜勤務もあるロンドンで半年の任期を終えて、妊娠8ヶ月でシンガポールへ戻りました。




BBCリポーターとして、3児の母として、仕事と家庭の両立

2014年に長女を出産した大井真理子さん。

出産直後に、香港で民主化デモが起こります。

 

記者は現場に行きたい、でも母は現場に行けない・・・

現場でレポートをする特派員は、BBCでも憧れの存在。

生後2週間の赤ちゃんに授乳をしながら、真理子さんは上司に「香港へ取材に行きたい」と連絡しましたが、産休中に仕事はさせられないと言われました。

記者は現場に行って、生の声と映像を撮りたい。

でも、世界情勢は急に何が起こるかわからない。小さい子どもを抱えながら、急な出張は難しい。

シンガポール支局の仕事はもう十分にやったと思い、ニューヨークやロンドンでステップアップを図った真理子さんですが、シンガポールのスタジオ勤務の方が育児と両立しやすいということがわかってきました。(※1)

すごいなあと思うのは、BBCのサポートです。

真理子さんは、2017年に2人めの男の子を妊娠したとき、出産3日前までスタジオでキャスターを務めました。

1人めに半年間の産休を取ったら「暇すぎた」という彼女は、2人めは最初から「絶対破水するまで働くぞー!」と宣言していたそうです(驚)

そのときスタジオには「マリコが破水したときの緊急マニュアル」が貼り出されていたとか!

BBCには働くママがたくさんいて、管理職にもなっており、妊娠や出産でキャリアをあきらめるような風潮がないそうです。

真理子さんの妊娠を我がことのように喜んでくれた当時の直属上司は、自身も3人の子どものママでした。

ロンドン本社は原則として子連れ出勤NGですが、シンガポール支局はOK。

オランダ支局のリポーターが抱っこ紐で登場したことも・・・(※2)

働く母をサポートするというより、母であることも含めて能力主義ということなのでしょう。

真理子さんが妊娠中に特派員を希望したとき、「他に希望者がいれば、妊娠中ですし諦めます」と書いたところ、「あなたが最も適任かどうかは、面接をして会社が判断する。そんなことを書く必要はない」ときつく怒られたそうです。

会社にとって価値があると判断すれば、子どもがいることも含めてサポートする。

ある意味厳しい世界ですよね。

真理子さんは、報道の第一線に乗り込めないジレンマに悩んでいたとき、かつての直属上司に、

「子どもたちが小さい間は、多くのヒットじゃなくて、数本のホームランを打つことに集中しなさい」

と言われたそうです。

この言葉でふっきれたと語る真理子さん。

2014年の香港民主化デモのときは、授乳しながら出張を志願するも断られ、後輩記者が派遣されたのを悔しく思っておられました。

しかし、2019年の香港デモの際には、後輩記者が取材で活躍する姿を心底喜ぶことができ、ご自身はシンガポールで家族と過ごすことに、納得できたのだそうです。

※1:日経xwoman 2019/8/5「BBC大井真理子『ワーママキャスター』を選んだ理由」より

※2:伊吹早織「赤ちゃんを抱っこしたまま本番へ。BBC流『#子連れ会議OK』がすごい」Buzzfeed News, 2018/1/5 より

※3:日経xwoman 2019/11/12「BBC大井真理子 制約あるからこそ目標は『五輪』」 より

 

ママ友ネットワークとヘルパーの存在

シンガポールのスタジオ勤務とはいえ、キャスター業に記事執筆に、多忙な大井真理子さん。

週末は旦那さまの仕事柄、ワンオペ育児になるので、自宅に友達を呼ぶか誰かの家にお邪魔し、子ども同士が遊ぶ横でママ同士もおしゃべりする「プレイデート」をするそうです。

1ヶ月先のプレイデートまで、スケジュールを決めてあるとか!

上のお子さんがお母さんの仕事が理解できるようになってからは、「BBC記者の子どもの会」と称し、週末に同僚ママたちと子連れで集まったりもするそうです。

そして、真理子さんの育児に欠かせないのが、ヘルパーさんの存在。

シンガポールは共働き家庭が多いため、国の政策もあり、住み込みのヘルパーさんを雇うことが一般的なのだそうです。

給料は月5~6万円が相場で、多くはフィリピンやインドネシアからの出稼ぎの方。

真理子さんは最初は「外注」に抵抗がありましたが、同僚の紹介で信頼できるヘルパーさんと出会い、家事の負担が減った分、お子さんと過ごす時間をより楽しめるようになったそうです。(※)

ヘルパーさんがいるからこそ、時間が不規則な共働きをしながらも、子どもを産み育てることができた。

(真理子さんがシンガポールに留まった理由も、ヘルパーさんを雇えるという環境が大きいようです。欧米や日本ではかなりの経済的負担を伴うので・・・)

しかし、ヘルパーさんを雇っていることを発信したら、一部の人から「母親失格だ」という声が上がりました。

それでも真理子さんは、

「実際彼女がいないと、いまの生活は成り立たないので、その存在をないように扱うことはよくないと思って書いた」

「私の(仕事と育児の)両立生活は、人の手助けのおかげで、いまが成り立っていることは声を大にして伝えたい」

と語っています。

※日経xwoman 2019/8/5「BBC大井真理子 誰かに頼ることは手抜きじゃない」より

 

「炎上」からも学び、次の発信につなげる行動力

大井真理子さんは2017年、日本でも激しい議論になることが多い南京大虐殺や従軍慰安婦などの問題について、BBCで英語・日本語の両方で記事を発信しました。

その結果、いわゆる「ネット炎上」が起こってしまいました。

真理子さんの記事は、両方の立場の人にインタビューし、歴史を知ることの大切さを伝えるもの。

海外に出て学んだり働いたりするとき、日本史と世界史を知っているかどうかって、とても重要です。

日本では、意見の対立を避けるために、政治と宗教の話題を回避しがち。

でも、他国では(たとえ偏ったものであれ)歴史教育がされているので、知識や関心度が違いすぎて、また言葉の壁もあり、何も話せなくなってしまう。

それは欧州に20年以上住んでいる友人も言っているし、私が短期間英国に滞在しただけでも感じました。

もとより「偏っていない歴史観」などは存在しないので、子どもたちには、日本と世界の近現代史について、複数の立場の説を学んでほしいと、私は思っています。

大井真理子さんも、オーストラリア留学で歴史論文にトライし、アジア各国からの留学生と出会い、シンガポールで働き・・・

第二次世界大戦を外から見る経験をして、歴史に対する考え方を培われたのだと思います。

すごいなと思うのは、「炎上」からも学び、次のステップにつなげていること。

(日本の歴史教育について)記事を書きましたが、インターネット上では「反日」と酷評され、批判されました。

それでも、その後中国人記者と一緒にドキュメンタリーを制作。

辛いことも多いプロジェクトでしたが、BBCで10年間勤めた中で、一番思い出深い、そして誇りに思える番組ができたと自負しています。

(西川彩菜「世界で輝く女性が指南!30代でしておいてよかったこと」Cosmopolitan,2017/1/18 より)

このドキュメンタリー制作は、全く異なる歴史教育を受けてきた記者同士によるプロジェクトだったので、話し合いが難しく、本当に大変だったようです。(※2)

それでも、炎上すらきっかけにしてドキュメンタリーを作ってしまう、そのバイタリティーはすごいと思います。

※1:田中舞子(NO YOUTH NO JAPAN)「BBCレポーター大井さんに聞きたい!キャリアと子育てのこと | #U30と考える」Forbes JAPAN, 2021/3/6

※2:木村正人「BBC大井真理子さん「歴史教育」大炎上の真相 インタビュー(下)」Yahoo News, 2014/8/30




まとめ

今回の記事では、日本人初のBBCキャスター大井真理子さんの留学歴、海外マスコミへの就職、3児の母として働く姿を紹介しました。

大井真理子さんの次の夢は、BBC東京支局特派員だそうです。

大井真理子さんの発信からは、日本にいると見えないことが見えてきます。

ワーママとして考えるきっかけを与えられたり、勇気づけられることも。

偏見を持たずにまず人に会う、複数の立場の話を聞く、発信する。

子育て中であることも、仕事を通じて、他者のために生かしていく。

社会の変化、自他の変化に、柔軟に対応する。

もちろん職種も立場も違うけれど、見習いたいことがたくさんあります。

また、私は(子どもに英語を学ばせているのに)自分では英語が苦手なので、高校からの学習で世界最高峰メディアBBCで仕事を得た大井真理子さんの英語勉強法を、参考にしていきたいと思っています^^

 

★子供向け英語学習には、イギリスの小学校教科書「オックスフォードリーディングツリー(ORT)」がおすすめ!

【ORT概要】オックスフォードリーディングツリーとは?特徴と効果【Oxford Reading Tree】

【ORT一覧表】オックスフォードリーディングツリー全冊リスト【Oxford Reading Tree】