★子供英語教材「オックスフォードリーディングツリー(ORT)」の主要228冊について一覧リストを作成しました。
全冊のステージ(レベル)、書名、語数、対象年齢、定価がわかるよう掲載しています★
こんにちは!子供英語教材ナビゲーターのすみれママ(@Sumire_Mum)です。
子供英語教材「オックスフォードリーディングツリー(Oxford Reading Tree、以下ORT)」は、イギリスのオックスフォード大学出版局が発行する約200冊の絵本(※)。
イギリスの小学校の80%以上で国語(つまり英語)の教科書として使われているだけあって、学習効果に定評があり、口コミ人気も高い教材です。
◆ はじめに(Oxford Reading Treeを始める時、すごく困った私の体験談)
夫の転勤で渡英することが決まったとき、私は海外駐在経験のあるママ友に、子どもの英語教材は何がいいか相談しました。
そのとき紹介されたのが、このオックスフォードリーディングツリー(ORT)。
私はそれまで子どもの英語教育に全く関心がなかったので、名前すら聞いたことがなかったのです。
初めて知ったORTについて、ネットでリサーチを始めたのですが・・・
むちゃくちゃ困ったのが、公式ホームページや情報ブログを見ても、200冊以上あるORTの全貌がつかめないこと!
レベルチャートを見ると、ステージ(レベル)ごとに複数のセットがあるけど、どういう順番で読めばいいの?
学習に適した年齢は何歳から?
高価な教材だから、一気に全部買うことは難しい。
だから全体を把握してから、選んで買いたかった。
でも、冊数も商品種類も多くて、調べているうちにキーっとなってしまいました。
というわけで、このブログ記事では、当時の私が一番欲しかった「オックスフォードリーディングツリー(ORT)の一覧リスト」「ステージ(レベル)ごとの表紙画像、中身サンプル」を掲載します。
全冊リストのExcelとPDFを、ダウンロードできるようにもしましたので、ORTの全体像を把握したい方、どれを買うか選びたい方の助けになれば幸いです。
※ORTの書籍は800冊以上ありますが、日本でORTは「ビフ、チップ、キッパーの物語(Biff, Chip and Kipper Stories)」約200冊のことを指しますので、このブログでも便宜的に、Biff, Chip and Kipper Storiesを「ORT」と呼びます。
※近年ORTから、キッパーたちの続編物語(タイムクロニクル)やフォニックス教材(Floppy’s Phonics)、絵辞典の「Oxford Reading Tree Dictionary」など、さまざまな教材が出ているのですが、ここでは元来のBiff, Chip and Kipper Storiesのシリーズ(Core Stories)について紹介しますね。
※人気の「音声ペン」や「無料教材」については別記事でまとめています。
1)ORTのステージ(レベル)、書名、語数、定価、対象年齢の一覧リスト
長~いリストになりますが、こちらがOxford Reading Tree全冊のリストです。
難易度のレベルチャート1から9まで、合計228冊あります。
なお、表の一番右の列にある「対象年齢」ですが、オックスフォード大学出版局の公式サイト(英語)に掲載されているものですので、イギリスでの対象年齢になります。
【2022年9月7日追記】
ORTシリーズが値上げされました!当サイトに掲載している価格は以前のものになりますのでご了承ください。現在の価格はORT公式サイトをご確認くださいね。
2)一覧リストのダウンロード(Excel & PDF)
上記の一覧リストを印刷したり、編集や表計算をする方のために、ExcelファイルとPDFファイルを作成しました。
ダウンロードできるよう、リンクしておきます。
3)ステージ(レベル)ごと全種類の解説、表紙画像、中身サンプルの一覧
表を見ても、文字ばかりでイメージしにくいかな?と思い、Stage1から9まで全種類のセットの表紙画像と中身サンプルを集めて、順番に並べ、各ステージ(レベル)を簡単に説明してみました。
画像はクリックで拡大表示されます。
● ステージ1・・・6冊セット × 4種類(対象年齢:4~5歳)
最も簡単なstage1は、
- Wordless Stories A
- Wordless Stories B
- First Words
- More First Words
の4種類があります。
レベル1は各話8ページで、最初の2セットは「Wordless」つまり文字なし&絵だけ、First Words以降に単語が登場します。
※このレベル(ステージ)の別のサンプル画像もご覧いただけます。
★文字なしのサンプルはこちら。
★文字ありのサンプルはこちら。
※ステージ1の4セット(合計24冊)についてレビュー記事を書いています→こちら
● ステージ1+・・・6冊セット × 6種類(対象年齢:4~5歳)
stage1+は、
- First Sentences
- More First Sentences A
- More First Sentences B
- More First Sentences C
- Patterned Stories
- More Patterned Stories
の6種類があります。
レベル1+は各話8ページで、”Can you see?” “Look at me” “I like” “Go on”など、子どもが日常会話で使うシンプルな文が繰り返し登場します。
Patterned Storiesは、主要動詞が繰り返し登場する文章で書かれています。
※ステージ1プラスの6セット(合計36冊)についてレビュー記事を書いています→こちら
● ステージ2・・・6冊セット × 6種類(対象年齢:4~5歳)
stage2は、
- Stories
- More Stories A
- More Stories B
- First Sentences
- Patterned Stories
- More Patterned Stories
の6種類があります。
ページあたりの文字数は+1と変わらないのですが、ページ数が8ページから16ページと倍増します。
レベル2では”He wanted a cake.” “Kipper had spots.” “The children were noisy.” など本格的な文章が登場してきます。
※ステージ2の6セット(合計36冊)についてレビュー記事を書いています→こちら
● ステージ3・・・6冊セット × 4種類(対象年齢:4~5歳)
stage3は、
- Stories
- More Stories A
- More Stories B
- First Sentences
の4種類があります。
レベル3は各話16ページで、”They dropped sticks in the water.” “She made a giant snowball.” “They put skates on.” など4~6語文が登場します。
イギリス公立小学校の2年生に転入した息子(当時6歳)は、最初に先生からレベル3の絵本を渡されました。
英語力はカンペキにゼロでしたが、絵を見るだけでも面白いので喜んでいましたよ。
この頃の進め方は、私が音読して息子が復唱する形でした。
※ステージ3の4セット(合計24冊)についてレビュー記事を書いています→こちら
● ステージ4・・・6冊セット × 4種類(対象年齢:5~6歳)
stage4は、
- Stories
- More Stories A
- More Stories B
- More Stories C
の4種類があります。
レベル4は各話16~24ページです。
ここから対象年齢が上がり、”Mum put the hose on the tap.” “She made it out of scarves and coats.” “He sank into the mud.” といった文章が登場します。
ステージ4のStories(メインストーリー)の6冊は、必ず順番を守って全部読んでくださいね!
というのも、ステージ5から始まるワクワクドキドキの冒険物語「マジックキーシリーズ(The Magic Key Series)」の重要な前フリなのです。
ですので、ステージ4のメインストーリーは、
- House for Sale
- The New House
- Come In!
- The Secret Room
- The Play
- The Storm
の順番に読んでくださいね♪
● ステージ5・・・6冊セット × 4種類(対象年齢:5~6歳)
stage5は、
- Stories
- More Stories A
- More Stories B
- More Stories C
の4種類があります。
レベル5は各話24ページで、”The children went into the house.” “Gran wanted to play a joke on Mum.” “They got the party food and set out the party.” といった文章が登場します。
このレベル5から、冒険物語「マジックキー」が始まります!
「Stories」の6冊は全てマジックキー関連で、順番に読んだ方がスムーズです。
その他の3セットは、マジックキーとそうでない物語が混在します。
マジックキーのお話は、裏表紙に鍵マークが付いています。
※このレベル(ステージ)の別のサンプル画像が、こちらからご覧いただけます。
● ステージ6・・・6冊セット × 3種類(対象年齢:5~6歳)
stage6は、
- Stories
- More Stories A
- More Stories B
の3種類があります。
レベル6は各話24~32ページで、”They found some decorations and put them up.” “It will be taller than all the houses in Paris.” といった文章が登場します。
1ページあたり5行まで文字数が増えてきて、歴史や自然科学の話が出てきますので、内容的に幼児には難しいかもしれません。
とはいえ、うちの息子は日本の年長さんの年齢でも楽しんで読んでいたので(イギリスは義務教育が1年早く始まるので、日本で年長=イギリスで小2でした)、前のステージから順番に進んでくれば、違和感なく読めると思います。
● ステージ7・・・6冊セット × 3種類(対象年齢:6~7歳)
stage7は、
- Stories
- More Stories A
- More Stories B
の3種類があります。
レベル7は各話24~32ページで、”He pulled a lever and the submarine slowed down just in time.” “That big breakfast should give you lots of energy.” といった文章が登場。
対象年齢も上がり、幼児のキッパーが出てこなくなって、高学年の姉ビフ、兄チップとその仲間たちが主役になってきます。
また、レベル7からはマジックキーのお話が多くなります。
● ステージ8・・・6冊セット × 2種類(対象年齢:6~7歳)
stage8は、
- Stories
- More Stories
の2種類があります。
レベル8は各話32ページで、”The children sat on the floor and they pulled the blanket over themselves.” “One car had broken down and was stuck in the middle.” といった文章が登場。
「Stories」の6冊は、前のお話が次のお話に登場するので、順番どおりに読むことをオススメします。
● ステージ9・・・6冊セット × 2種類(対象年齢:6~7歳)
いちばん難しいstage9は、
- Stories
- More Stories
の2種類があります。
レベル9は各話32ページで、”The children had to cross the numbers and stand on an empty square.” “It acts like a screw to pull the plane through the air.” といった文章が登場します。
※このレベル(ステージ)の別のサンプル画像が、こちらからご覧いただけます。
以上が、レベル1から9までの全冊となります。
◆ まとめ
以上、オックスフォードリーディングツリー(ORT)228冊の一覧リスト、レベル(ステージ)ごとの全種類セットの解説、表紙画像、中身サンプルの一覧でした。
私自身、ORTを始めとする子ども学習教材をネットでリサーチしていたとき、情報迷子になって、しんどかったんです。
「子どもの勉強どうにかしなきゃ!」って必死になってた頃に戻って、自分をヨシヨシしてあげたい・・・。
子どものためにやってることなのに、うまくいかないことが多くて、イライラしちゃっていました。子どもは親の笑顔がいちばん見たいんだって、今ならよくわかります。
自分が困った経験に基づいて、できるだけ情報をまとめたいと思っています。
このブログがどなたかのお役に立てば幸いです♪
★↓ORT公式の紹介動画です(1分23秒)