こんにちは!子供英語教材ナビゲーターのすみれママ(@sumire_mum)です。
★子供向けの英語絵本「オックスフォードリーディングツリー(Oxford Reading Tree、以下ORT)」は、ステージ1からステージ9までレベル順に読み進めていくと、自然に英語力がアップする効果的な教材です。
このブログ記事は、
- ORTステージ1+「More First Sentences B」6冊の内容やレベルを知りたい
- ORTステージ1+「More First Sentences B」6冊を実際に読んでみた感想が知りたい
1)ORTステージ1プラス「More First Sentences B」の概要

(画像出典)amazon.co.jp
Oxford Reading Treeのステージ1+「More First Sentences B」について、出版社の公式サイトには、以下のような説明があります。
海辺での一家の楽しい一日を綴ったお話や、他の犬に骨を取られたフロッピーのお話など、シンプルなセンテンスの繰り返しで構成された6つのお話のパックです。ステージ2以降へスムーズに進むのに役立ちます。(Oxford University Press日本公式より)
このシリーズでは、hadを使った文章が何度も出てきます。
また、took, ran, stopped, ate, put, got, found, hid, dugなど、動詞も増えてきます。
絵本の場面を見ながら、さまざまな動詞表現に親しむことができます。
2)このシリーズの主な登場人物

キッパー(シリーズの主人公)

チップ(兄)&ビフ(姉)

お母さんとお父さん

飼い犬のフロッピー

ウィルマ(姉)とウィルフ(弟):2軒隣に住む友達
(※画像出典はいずれもamazon.co.jp)
3)ORTステージ1プラス「More First Sentences B」各巻のあらすじ&レビュー
それでは、このシリーズの各巻について、あらすじとレビューを紹介していきたいと思います。
One Wheel

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:12ページ
- 語数:53
<あらすじ>
- タイトル:One Wheel(一輪車)
- 副題:Everyone goes on wheels.(みんな車輪に乗る)
街に出かけて、大道芸人の一輪車を見たロビンソン一家。
家でさっそく真似してみます。
子どもたちやお母さんが次々と技を決めるのを見て
お父さんが必殺技を繰り出しますが・・・
<登場する主な単語>
Mum, am, on, at, Dad, is, I, no, one, wheel, said, look, two, three, four, me, he, oh
<コメント>
「Look.」「Look at ●●.」「I am on ●●.」という表現が繰り返し登場します。
ロビンソン一家は、家にあるものを使って全力で遊びますね。
お隣さん、また塀越しに覗いています。
そして、洗濯物の中にパンツを見つけて、うちの男児は大喜びしていました・・・(下品大好き)
Chip’s Robot

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:12ページ
- 語数:65
<あらすじ>
- タイトル:Chip’s Robot(チップのロボット)
- 副題:Chip makes a robot.(チップ、ロボットを作る)
チップは空き箱を使ってロボットを作ります。
「ロボットに見える?」
作りながら、チップはビフたちに聞きますが・・・
<登場する主な単語>
a, had, is, can, it, an, leg, the, no, box, this, my, you, see, he, said, robot, arm, head, yet, now
<コメント>
「This is ●●.」「Can you see it?」という文章が何度も登場します。
うちは息子が工作好きなので、表紙を見ただけでワクワクしていました。
場面にハエが飛んでたり、そのハエがポットに止まったり、果物の中にメガネがあったり・・・
相変わらず背景の小ネタが冴えています^^
The Sandcastle

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:12ページ
- 語数:55
<あらすじ>
- タイトル:The Sandcastle(砂のお城)
- 副題:The children make a sandcastle.(子どもたち、砂のお城を作る)
浜辺で「砂のお城コンテスト」が行われました。
子どもたちは、箱やバケツを使って、大きなお城を作ります。
立派なお城の周りには、観客がたくさん集まってきました。
<登場する主な単語>
a, had, in, it, on, pat, top, Biff, the, box, he, sand, flat, bucket, she, good, sandcastle, best, was, sand, Chip, Kipper
<コメント>
「put sand in it.」という文章が繰り返し登場します。
また、「pat it flat.」という表現も出てきます。
大きな砂のお城を作る子どもたちの姿はとても楽しそう♪
ORT名物の「背景になぜか落ちてるメガネ」も登場します。
Floppy’s Bone

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:12ページ
- 語数:57
<あらすじ>
- タイトル:Floppy’s Bone(フロッピーの骨)
- 副題:Floppy has a big bone.(フロッピーの大きな骨)
犬のフロッピーが庭で寝ていると、よそのワンコがフロッピーの骨をくわえて走り去ります。
追いかけるフロッピー、逃げるワンコ。
ワンコが逃げ込んだ、その先には・・・?
<登場する主な単語>
a, had, dog, back, Mum, Dad, big, and, ran, Biff, the, no, bone, took, come, said, she, he, they, after, ate, oh
<コメント>
「ran after ●●.」という表現が何度も出てきます。
フロッピーがワンコを追いかけて、お母さんがフロッピーを追いかけて、お父さんがお母さんを追いかけて、ビフとチップはお父さんを追いかけて・・・(「おおきなかぶ」みたいですね)
洗濯物をバラまきながら爆走する様子は、躍動感があって、通行人の表情もおもしろいので、子どもたちも読みながら楽しんでいました。
最後のページで新聞を読んでいる赤い帽子にヒゲメガネのおじさんは、キッパーシリーズの他の本でも時々背景に登場していますね^^ (実はキッパーの学校の用務員さんです)
The Box of Treasure

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:12ページ
- 語数:55
<あらすじ>
- タイトル:The Box of Treasure(宝の箱)
- 副題:Biff finds a treasure map.(ビフ、宝の地図を発見)
お父さんとお母さんは、浜辺に宝の地図を隠します。
宝の地図を見つけた子どもたちは、宝探しを始めます。
何が見つかるかな・・・?
<登場する主な単語>
a, Dad, had, in, it, is, of, map, hid, dig, dug, the, no, he, sand, found, treasure, she, said, here, box, sweets, was
<コメント>
hid, found, dugなど新しい動詞が出てきます。
私は、自分が受験英語教育しか経験していないので、まだ低学年の息子に「hide-hid-hidden」「dig-dug-dug」などと覚えさせようとして、失敗しました(泣)
幼児・低学年であれば、文法的なことは置いておき、そのまま覚えるのがよいと思います。
浜辺での宝探しは、とっても楽しそう♪
ロビンソン家のパパとママは、全力で子どもたちと遊ぶからすごいなあ・・・
Hook a Duck

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:12ページ
- 語数:55
<あらすじ>
- タイトル:Hook a Duck(あひる釣り)
- 副題:Kipper wins a big prize.(キッパー、すごい賞品を当てる)
イベントに出かけたロビンソン一家。
子どもたちは「あひる釣り」をし、景品をゲットしていきます。
最後に挑戦したキッパーは、すごいモノをゲットしましたよ!
<登場する主な単語>
a, Mum, got, on, it, big, had, duck, pen, cat, dog, go, hook, said, he, have, was, what
<コメント>
「had a go.」「got ●●.」という表現が何度も出てきます。
have a goは「やってみる、挑戦してみる」という意味。
have a ●●という表現は、イギリスでよく使われます。
have a look(見る)、have a seat(座る)、have a go(やってみる)などなど・・・
「あひる釣り」は、縁日のゲームですね。

(画像出典)www.resourcecentre.org.uk
我が家の子どもたちは、この絵本を読んで、景品のぬいぐるみの表情に大ウケしていました(何頭か、目つきのヤバいヤツがいます・・・)
そして、最後のページに(またしても)こっそり、赤い帽子にヒゲメガネの学校用務員さんが登場しています^^
4)ORTステージ1プラス「More First Sentences B」の感想&レビュー
ステージ1+に登場するのは、簡単な文章で、絵本のシーンと併せて容易に理解するこができます。
文章は簡単ですが、重要な単語が織り込まれており、同じ単語が何度も登場するので、ハードル感なく日常でよく使う表現に触れることができます。
オックスフォードリーディングツリーは、3~5歳で学び始めるのがベストですが、学び始めの多読・音読教材として、とても優れた効果をもつ絵本です。
版元Oxford University Press日本支社のパンフレットにも
例えば小学校低学年で初めて英語を学習される方は
まずステージ1+をお試しください。
(オックスフォード・リーディング・ツリー&児童向け書籍カタログ「よくある質問FAQ」より)
と書いていますので、
このOxford Reading TreeのStage1+「More First Sentences B」は、
- 初めて英語を学び始めるお子さん
- 3~5歳で言語力・思考力が芽生え始めたお子さん
- Stage 1+の「First Sentences」「More First Sentences A」で基本的センテンスを増やしているお子さんが、さらに表現を広げたい場合
にオススメです。
一方、
- 乳幼児
- 他の教材で既に英語学習を進めていて、5語以上の英文を作文できるお子さん
には向かないと思います。
乳幼児には歌のかけ流しや、絵がメインの本の方が向いていますし、既にある程度英語を勉強しているお子さんには物足りないというのが理由です。
5)Oxford Reading Tree絵本の内容とレベルを知るためには
大量にあるORT絵本、ご自分のお子さんに、どのレベルを選んだらよいのかわからない方もいらっしゃると思います。
そんな方には、実際にORTの中身を読める次の2冊の書籍がオススメです。

古川昭夫・宮下いづみ「小学校教科書で始める親子で英語絵本リーディング」小学館
この本の解説記事はコチラ

古川昭夫・宮下いづみ「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」小学館
本の解説記事はコチラ
ORTの全体像については、別の記事に書いていますので、よろしければ読んでみてください。
ORTの使い方や英語学習の進め方の目安にしていただければ嬉しいです。
↓↓↓ORTレビュー記事(ステージ1+)の目次はこちら
<ステージ1+>
- ステージ1+「First Sentences」
- ステージ1+「More First Sentences A」
- ステージ1+「More First Sentences B」←イマココ
- ステージ1+「More First Sentences C」
- ステージ1+「Patterned Stories」
- ステージ1+「More Patterned Stories」
↓↓↓ORTレビュー記事(全体)の目次はこちら
<ステージ1>
<ステージ1+>
- ステージ1+「First Sentences」
- ステージ1+「More First Sentences A」
- ステージ1+「More First Sentences B」←イマココ
- ステージ1+「More First Sentences C」
- ステージ1+「Patterned Stories」
- ステージ1+「More Patterned Stories」
<ステージ2>
- ステージ2「Stories」
- ステージ2「More Stories A」
- ステージ2「More Stories B」
- ステージ2「First Sentences」
- ステージ2「Patterned Stories」
- ステージ2「More Patterned Stories」
<ステージ3>
<ステージ4>
<ステージ5>
<ステージ6>