こんにちは!子供英語教材ナビゲーターのすみれママ(@sumire_mum)です。
★子供向けの英語絵本「オックスフォードリーディングツリー(Oxford Reading Tree、以下ORT)」は、ステージ1からステージ9までレベル順に読み進めていくと、自然に英語力がアップする効果的な教材です。
このブログ記事は、
- ORTステージ2「More Stories A」6冊の内容やレベルを知りたい
- ORTステージ2「More Stories A」6冊を実際に読んでみた感想が知りたい
1)ORTステージ2「More Stories A」の概要

(画像出典)amazon.co.jp
Oxford Reading Treeのステージ2「More Stories A」について、出版社の公式サイトには、以下のような説明があります。
ステージ2では本格的にセンテンスが登場します。単語の意味を覚え、イラストと文章の関係からストーリーの流れを追い、展開を予想し、物語全体を理解する過程で、自然な話ことばや、その音にも慣れていきます。 このパックには、ベビーシッターがキッパーたち3人の子どもたちの面倒を見る話やキッパーの誕生日の話などが収録されています。
(Oxford University Press日本公式より)
このシリーズでは、get, have, want, make, playなどの基礎的な動詞を中心に、物語が進行していきます。
動作を表すpush, come, take, look, put, run, fly, chaseなどの動詞表現やイディオム表現も、たくさん出てきます。
絵本の場面を見ながら、ネイティブの日常会話表現に親しむことができます。
2)このシリーズの主な登場人物

キッパー(シリーズの主人公)

チップ(兄)&ビフ(姉)

お母さんとお父さん

飼い犬のフロッピー
(※画像出典はいずれもamazon.co.jp)
3)ORTステージ2「More Stories A」各巻のあらすじ&レビュー
それでは、このシリーズの各巻について、あらすじとレビューを紹介していきたいと思います。
The Water Fight

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:64
<あらすじ>
- タイトル:The Water Fight(水かけごっこ)
- 副題:Everyone is hot.(みんな暑い)
とても暑い夏の日、子どもたちはプールへ行きたいと言います。
でも車の渋滞が心配なお父さんは、連れて行ってくれません。
子どもたちは、ビニールプールを膨らませ、ホースやバケツで水の掛け合いを始めます。
<登場する主な単語>
with, hot, Dad, had, Mum, got, wet, it, of, bucket, at, was, they, everyone, children, wanted, swimming, paddling, filled, water, pushed, grabbed, hose, chased, threw
<コメント>
got, pushed, hadといった基本動詞が登場。特に「got A(=Aを持ってきた)」という表現が複数回出てきます。
- Biff got the padding pool. (ビフは子ども用プールを持ってきた)
- Dad got a bucket of water. (お父さんはバケツ1杯の水を持ってきた)
応用的な動詞やイディオムも出てきます。
- Kipper filled it with water. (キッパーはそれを水でいっぱいにした)
- He grabbed the hose. (彼はホースをつかんだ)
- Dad threw the water at Chip. (お父さんはチップめがけて水を掛けた)
元気な子どもたち(とお父さん)の様子に、読んでいる側も楽しくなる1冊。
イギリスの夏は日本より遥かに涼しく、過ごしやすいけれど、最近は気候変動の影響か、30℃を超える日もあるようです。
家庭にはエアコンがほとんどないから大変・・・
The Baby-sitter

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:69
<あらすじ>
- タイトル:The Baby-sitter(ベビーシッター)
- 副題:Mum and Dad go out.(お母さんとお父さんはお出掛け)
お父さんとお母さんが夜にお出掛けをするので、ベビーシッターが呼ばれました。
眠れない子どもたちは、親の留守をいいことに好き放題。
最初は子どもたちを注意していたベビーシッターも・・・
<登場する主な単語>
back, bed, Dad, got, his, in, mess, Mum, yes, we, they, baby-sitter, came, downstairs, sleep, books, story, hungry, made, sandwich, pillow, everyone, joined
<コメント>
came, got, wanted, madeといった基本動詞で進むお話です。
子どもたちが暴れまわるシーンの躍動感はすごい!
一見オタクっぽいベビーシッターの青年も、なかなかいいキャラクターです。
そして最後のセリフ「Yes and No.」がとってもイギリスっぽいなと思いました。
Floppy’s Bath

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:55
<あらすじ>
- タイトル:Floppy’s Bath(フロッピーの入浴)
- 副題:Floppy needs a bath.(フロッピーをお風呂に入れなくちゃ)
フロッピーはウサギを発見!
雨の中、どこまでもどこまでも追いかけます。
お父さんと子どもたちが連れて帰ったとき、フロッピーは泥だらけ。
お父さんとお母さんはフロッピーをお風呂に入れますが・・・
<登場する主な単語>
a, rabbit, it, Mum, Dad, got, wet, took, in, him, dog, they, saw, chased, under, fence, muddy, took, home, what, soggy, doggy, washed, dried, clean, good, looked
<コメント>
「got + 状態(=~になる)」という表現が出てきます。
- Floppy got wet. (フロッピーは濡れた)
- Floppy got muddy. (フロッピーは泥だらけになった)
soggy(ずぶ濡れの)という形容詞も出てきますね。
- What a soggy doggy! (すごくずぶ濡れの犬だね!)
このシリーズに出てくるお母さん、化粧が濃い!
うちの息子が「怖い~」と言ってました・・・
ウサギが好きなフロッピーに、ウサギのぬいぐるみを差し出しているキッパーがかわいいです^^
Kipper’s Balloon

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:61
<あらすじ>
- タイトル:Kipper’s Balloon(キッパーの風船)
- 副題:Kipper loses his balloon.(キッパー、風船をなくす)
キッパーは、お父さん・お母さんと一緒に買い物へ行き、風船を買ってもらいます。
でも、スーパーの自動ドアに挟まって、割れてしまいました。
キッパーは再び新しい風船を買ってもらいますが・・・
<登場する主な単語>
Mum, Dad, shopping, bang, ran, it, got, they, he, went, bought, balloon, supermarket, toilet, saw, flew, away, chased, statue
<コメント>
wentがたくさん出てきます。
- Mum and Dad went shopping. (お母さんとお父さんは買い物に行った)
- The balloon went bang. (風船が破裂した)
- Dad went to the toilet. (お父さんはトイレに行った)
※go to the toilet(トイレに行く)はイギリス英語ですね。アメリカ英語ではgo to the restroom/bathroomで、toiletというと「便器そのもの」を連想してしまうそうです(汗)
「run(ran)=走る」「fly(flew)=飛ぶ」「chase(chased)=追う」といった【動き】に関する動詞表現が多く、イディオム表現もいくつかありました。
- The ballon flew away. (風船が飛んで行った)
- Dad got it down. (お父さんはそれを下ろした)
お父さんの童心?が炸裂する物語です。
お父さん、35歳でしょ・・・?もう少し落ち着こうよ・・・
でも、このテンションの高さが、ORTキッパーシリーズを人気作品にしているのでしょうね^^
Kipper’s Birthday

(画像出典)amazon.co.jp
※この巻は、小学館の書籍「イギリスの小学校教科書で始める親子で英語絵本リーディング」に収録されています。図書館で借りれば無料!詳しくはコチラの記事をどうぞ。
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:64
<あらすじ>
- タイトル:Kipper’s Birthday(キッパーの誕生日)
- 副題:Kipper has a birthday party.(キッパー、誕生会をする)
キッパーは自分の誕生日会に、クラスメイトを招待しました。
ビフは風船を飾り、お母さんはケーキやサンドイッチを作って、たくさんの友達が家にやってきました。
お父さんはゲームで盛り上げようとしますが、子どもたちはテレビを見始めてしまい・・・
<登場する主な単語>
a, with, it, up, Mum, Dad, but, on, mess, was, birthday, wanted, party, everyone, come, balloons, made, cake, sandwich, game, television, bubbles
<コメント>
want, put, made, took, came, playといった基本動詞が多く登場します。
putについては、イディオム表現として出てきます。
- Biff put up balloons. (ビフは風船を(高い位置に)飾った)
- But Kipper put the television on. (しかしキッパーはテレビをつけた)
ホームパーティーで子どもたちがテレビを見始めてしまう・・・
残念なアルアルですね(静かになるので助かりますが)
物をこぼす癖のあるお父さんが、結果的にテレビ以上のアトラクションを提供してしまいますが・・・
イギリスの子どもの誕生日パーティーは、なかなか豪勢です。
数十人招待するし、エア遊具をレンタルしたり、エンターテイナーを雇ったり。
プレイセンターやレストランでやることも多いですね。
親が大変だ!
Spots!

(画像出典)amazon.co.jp
※この巻は、Oxford OWL(オックスフォード オウル)で電子書籍を無料で読めます。登録方法などはコチラ。
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:53
<あらすじ>
- タイトル:Spots!(発疹!)
- 副題:Everyone got spots.(みんな発疹が出る)
キッパーに発疹が出て、熱も上がってきました。
その後、ビフとチップ、お母さんも発疹が出て、寝込んでしまいます。
お父さん、はりきって家事をこなし、みんなのお世話をしますよ!
<登場する主な単語>
had, in, bed, Mum, Dad, shopping, job, got, she, he, spots, too, doctor, came, stay, looked, after, everyone, washing, out, what, better
<コメント>
had, came, stay, went, gotなどの基本動詞でお話が進みます。
「look after A (Aの世話をする)」「put the washing out(洗濯物を外に干す)」「got better(症状が治る)」といった表現も出てきます。
病名は具体的に登場しないのですが、水ぼうそう(chickenpox)かなあ。大人の水ぼうそうって重症化するんだけど・・・
個人的には、紅茶をこぼしているお父さんがツボです(笑)
4)ORTステージ2「More Stories A」の感想&レビュー
ステージ2から本格的な文章が登場し、ネイティブが使う自然な話し言葉や発音にも慣れていきます。
16ページありますが、1ページあたり1~2行の簡単な英文です。
絵やストーリーも楽しいので、英語を学び始めたばかりのお子さんでも負担なく音読できるでしょう。
このOxford Reading TreeのStage2「More Stories A」は、
- ORTのステージ1+と、ステージ2「Stories」を読み終えたお子さん
- 英語を学び始めて間もない初級レベルのお子さん
- 言語力・思考力が成長しつつある幼児・小学生
にオススメです。
一方、オススメできないのは
- まだ文章を話せない乳幼児
- 中学生以上
です。
乳幼児に向かない理由は、ORT自体が、言葉を通じて考えたり推測したりする教材だから。
乳幼児には、歌のかけ流しや、絵がメインになっている本を選ばれることをおすすめします。
中学生以上に向かない理由は、大人と音読するという学習スタイルが、合わなくなってくると思うから。
ORTの学習方法は、基本的に「大人に聞いてもらって音読する」というスタイルです。
でも、子どもは小学校高学年にもなってくると、自分で自分の時間の使い方を決めたくなるから、親と勉強するの嫌がります(笑)
私自身、子どもが小学校高学年になって、一緒に音読学習をするのに苦労したので、「ORTをやるなら、幼児~小学校低学年が一番!」と思っています。
(もちろん、本人に意欲があれば、中学生以降や大人でも楽しめますし、絵本として楽しい作品です)
5)Oxford Reading Tree絵本の内容とレベルを知るためには
大量にあるORT絵本、ご自分のお子さんに、どのレベルを選んだらよいのかわからない方もいらっしゃると思います。
そんな方には、実際にORTの中身を読める次の2冊の書籍がオススメです。

古川昭夫・宮下いづみ「小学校教科書で始める親子で英語絵本リーディング」小学館
この本の解説記事はコチラ

古川昭夫・宮下いづみ「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」小学館
本の解説記事はコチラ
ORTの全体像については、別の記事に書いていますので、よろしければ読んでみてください。
ORTの使い方や英語学習の進め方の目安になれば幸いです。
↓↓↓ORTレビュー記事(ステージ2)の目次はこちら
<ステージ2>
- ステージ2「Stories」
- ステージ2「More Stories A」←イマココ
- ステージ2「More Stories B」
- ステージ2「First Sentences」
- ステージ2「Patterned Stories」
- ステージ2「More Patterned Stories」
↓↓↓ORTレビュー記事(全体)の目次はこちら
<ステージ1>
<ステージ1+>
- ステージ1+「First Sentences」
- ステージ1+「More First Sentences A」
- ステージ1+「More First Sentences B」
- ステージ1+「More First Sentences C」
- ステージ1+「Patterned Stories」
- ステージ1+「More Patterned Stories」
<ステージ2>
- ステージ2「Stories」
- ステージ2「More Stories A」←イマココ
- ステージ2「More Stories B」
- ステージ2「First Sentences」
- ステージ2「Patterned Stories」
- ステージ2「More Patterned Stories」
<ステージ3>
<ステージ4>
<ステージ5>
<ステージ6>