こんにちは!子供英語教材ナビゲーターのすみれママ(@sumire_mum)です。
★子供向けの英語絵本「オックスフォードリーディングツリー(Oxford Reading Tree、以下ORT)」は、ステージ1からステージ9までレベル順に読み進めていくと、自然に英語力がアップする効果的な教材です。
このブログ記事は、
- ORTステージ2「More Patterned Stories」6冊の内容やレベルを知りたい
- ORTステージ2「More Patterned Stories」6冊を実際に読んでみた感想が知りたい
1)ORTステージ2「More Patterned Stories」の概要
Oxford Reading Treeのステージ2「More Patterned Stories」について、出版社の公式サイトには、以下のような説明があります。
限られた数の基本動詞と登場人物の名前が繰り返しでてくるように構成してあります。本編のStage 2と Stage 3の間に読むと効果的です。このパックには、公園で木を植える話やキッパーが小さなドラゴンの役をするお芝居の話などが収録されています。
(Oxford University Press日本公式より)
このシリーズでは、look, find, put, play, goといった基礎的な動詞が登場。
バラエティに富んだ楽しいストーリーのセットです。
いきいきとした登場人物が繰り広げる多様な場面から、さまざまな動詞の使い方を、自然に学ぶことができます。
2)このシリーズの主な登場人物
(※画像出典はいずれもamazon.co.jp)
3)ORTステージ2「More Patterned Stories」各巻のあらすじ&レビュー
それでは、このシリーズの各巻について、あらすじとレビューを紹介していきたいと思います。
The Little Dragon
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:89
<あらすじ>
- タイトル:The Little Dragon(小さなドラゴン)
- 副題:The children put on a play.(子どもたちは劇をする)
子どもたちは家で劇を上演しました。
タイトルは「小さなドラゴン」
ウィルマ演じる騎士が、キッパー演じるドラゴンを倒そうとしますが、一番強かったのは・・・
<登場する主な単語>
a, am, I, in, like, on, play, said, the, they
<コメント>
fight(戦う)という動詞が出てきます。本文中では他動詞で使われています。
- I will fight the dragon. (私はドラゴンと戦うぞ)
fightをこのように他動詞として使うのは、「暴力を伴う戦争やケンカ」「試合・コンテスト・選挙」といった具体的なものに対して。
「fight against A」というように自動詞で使うときは、poverty(貧困)やdisease(病気)など、克服すべき困難な課題に対することが多いそうです。(Oxford advanced Learner’s Dictionaryより)
- fight against Covid-19(コロナウイルスと戦う)
- fight against hunger in the world(世界の飢餓問題と戦う)
また、おなじみの動詞putが、「演じる」という意味で使われています。
- The children put on a play. (子どもたちは劇を演じた)
アナと雪の女王の歌「For the First Time in Forver(うまれてはじめて)」でも、エルサが「Conceal, Don’t feel, Put on a show(隠して 感じないで 演じるの)」と歌っていますね。
劇中人物のセリフで、感情を表す形容詞も登場します。
- I am frightened. (僕、怖いよう)
- I am cross. (私、怒ったわよ)
子どもたちの楽しい手づくり劇、ドラゴン役のキッパーがかわいい!
「木」の役を演じるお父さん、いい味を出しています^^
The Lost Puppy
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:65
<あらすじ>
- タイトル:The Lost Puppy(迷子の子犬)
- 副題:Mrs May loses her puppy.(メイ先生の子犬が迷子に)
キッパーの担任・メイ先生は、スニフという子犬を飼っています。
公園でスニフと遊んでいたら、逃げて迷子になってしまいました。
みんなでスニフを探しますが、見つかりません・・・
<登場する主な単語>
a, and, dad, dog, for, it, look(ed), mum, said, the, they, was
<コメント>
lookとfindが繰り返し登場し、物語が進みます。
- Biff and Chip looked. (ビフとチップは念入りに見た)
- They couldn’t find Sniff. (彼らはスニフを見つけられなかった)
- Everyone looked. (みんな念入りに見た)
- Nobody could find Sniff. (誰もスニフを見つけられなかった)
スニフが迷子になったときのメイ先生の感情も表現されています。
- Mrs. May was upset. (メイ先生はあわてた)
upsetは「気が動転する・心配する・うろたえる・悔しい・イライラする・落胆する」など、いろいろな意味合いがあります。
元々は「転覆する」という意味なので、気持ちがひっくり返る、マイナス感情のイメージになります。
他所のプードルにちょっかいを出すフロッピーが面白いです。
お気に入りの骨を捜すフロッピー、さすがの嗅覚ですね!
New Trees
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:87
<あらすじ>
- タイトル:New Trees(新しい木)
- 副題:Everyone plants trees in the park.(みんな公園で木を植える)
みんなで公園の植樹イベントに出かけました。
お父さんはオーク、チップはヤナギ、ビフはビーチツリー、ウィルフはクリ、ウィルマはカエデの木を植えました。
さて、フロッピーは何を植えたでしょうか?
<登場する主な単語>
a, dad, he, in, it, said, she, the, to, was, went
<コメント>
木を植える場所を、何度も同じ表現で表しています。
- He put it by the shed. (彼はそれを小屋の横に植えた)
- He put it by the stream. (彼はそれを小川の横に植えた)
骨が大好きな犬のフロッピー、肥料のbone meal(骨粉)から離れようとしませんね(笑)
公園にメガネが落ちているのを、我が家の子どもたちは見逃しませんでした^^
The Band
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:66
<あらすじ>
- タイトル:The Band(バンド)
- 副題:Floppy won’t stop barking.(フロッピーが鳴きやまない)
お父さんはトランペットを練習していました。
練習していると、フロッピーが吠えたてます。
ある日、お父さんは公園での演奏会に出演しましたが・・・
<登場する主な単語>
a, at, dad, dog, he, in, play(ed), said, the, to, went
<コメント>
お父さんは、いろいろなところでトランペットを吹きます。
- Dad played in the garage. (お父さんは車庫で演奏しました)
- Dad played in the shed. (お父さんは物置で演奏しました)
- Dad played in the park. (お父さんは公園で演奏しました)
garage(車庫)は、和製英語としては「ガレージ」ですが、英語の発音は「gˈærɑːʒ(ガラージ)」です。
家族の表情が微妙で面白いですね。キッパーは笑ってるけど、お母さんとチップは迷惑そう。
隣のおじさんも迷惑そうです(笑)
Up and Down
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:55
<あらすじ>
- タイトル:Up and Down(上ったり下りたり)
- 副題:Mum and Dad go shopping.(お母さんとお父さんは買い物に行く)
お母さんとお父さんは、デパートへ買い物に行きます。
お父さんは本を買いに、上の階へ行きました。
お母さんはペンキのハケを買いに、下の階へ行きました。
買い物を終えたお父さんとお母さん、無事に再会できるのでしょうか?
<登場する主な単語>
a, and, dad, he, mum, said, see, she, up, went
<コメント>
went upとwent downの繰り返しです。
- He went up. (彼は上に行った)
- She went down. (彼女は下に降りた)
私、この絵本が大好きです^^
エスカレーターで、上に行ったり下に行ったりのすれ違いは、絵本ならではの面白さ!
子どもと一緒に読んでいても楽しいです。
お母さんは困っているのに、お父さんは何だか楽しんでいて・・・
何でも面白がっちゃうお父さん、素敵ですね^^(家族はちょっと大変かもしれないけど)
What Is It?
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:66
<あらすじ>
- タイトル:What Is It?(それは何?)
- 副題:What has Floppy found?(フロッピーが見つけたのは何?)
みんなで公園に遊びに行きました。
フロッピーが不思議な生き物を見つけて吠えています。
子どもたちが見ても、何という生き物かわかりません。
しかしお母さんは、謎の生き物の種類を当てちゃいました!
<登場する主な単語>
a, and, at, he, is, look(ed), mum, said, she, was
<コメント>
What is it? (それなあに?)が何度も登場します。
Lookを使った文章も繰り返し登場しますね。
- Biff looked. (ビフは見た)
- Wilf looked. (ウィルフは見た)
- Mum looked at it. (お母さんはそれをよく見た)
この絵本は、背後のお母さんの動きがおもしろくてたまりません!
靴裏を棒でほじくったり、草にこすりつけたり・・・ガムでも踏んだのかなあ?
4)ORTステージ2「More Patterned Stories」の感想&レビュー
ステージ2の絵本は1冊16ページ。
本格的なセンテンスが登場しますが、1ページあたり1~2行の簡単な英文なので、小さいお子さんでも抵抗なく読めるようになっています。
6種類のパックがありますが、レベルはどれも同等です。
しかし、オックスフォード大学出版局日本支局発行のパンフレットでは、Patterned StoriesとMore Patterned Storiesは、サイトワーズの復習用に位置づけられています。
ですので、このOxford Reading TreeのStage2「More Patterned Stories」は、
- ステージ2の「Stories」「More Stories A」「More Stories B」「First Sentences」の4パックを読み終えたお子さん
- 英語を学び始めて間もない初級レベルのお子さん
- 言語力・思考力が成長しつつある幼児・小学生
にオススメです。
5)Oxford Reading Tree絵本の内容とレベルを知るためには
大量にあるORT絵本、ご自分のお子さんに、どのレベルを選んだらよいのかわからない方もいらっしゃると思います。
そんな方には、実際にORTの中身を読める次の2冊の書籍がオススメです。
古川昭夫・宮下いづみ「小学校教科書で始める親子で英語絵本リーディング」小学館
この本の解説記事はコチラ
古川昭夫・宮下いづみ「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」小学館
本の解説記事はコチラ
ORTの全体像については、別の記事に書いていますので、よろしければ読んでみてください。
ORTの使い方や英語学習の進め方の目安として、活用していただければうれしいです。
↓↓↓ORTレビュー記事(ステージ2)の目次はこちら
<ステージ2>
- ステージ2「Stories」
- ステージ2「More Stories A」
- ステージ2「More Stories B」
- ステージ2「First Sentences」
- ステージ2「Patterned Stories」
- ステージ2「More Patterned Stories」←イマココ
↓↓↓ORTレビュー記事(全体)の目次はこちら
<ステージ1>
<ステージ1+>
- ステージ1+「First Sentences」
- ステージ1+「More First Sentences A」
- ステージ1+「More First Sentences B」
- ステージ1+「More First Sentences C」
- ステージ1+「Patterned Stories」
- ステージ1+「More Patterned Stories」
<ステージ2>
- ステージ2「Stories」
- ステージ2「More Stories A」
- ステージ2「More Stories B」
- ステージ2「First Sentences」
- ステージ2「Patterned Stories」
- ステージ2「More Patterned Stories」←イマココ
<ステージ3>
<ステージ4>
<ステージ5>
<ステージ6>