こんにちは!子供英語教材ナビゲーターのすみれママ(@sumire_mum)です。
★子供向けの英語絵本「オックスフォードリーディングツリー(Oxford Reading Tree、以下ORT)」は、ステージ1からステージ9までレベル順に読み進めていくと、自然に英語力がアップする効果的な教材です。
このブログ記事は、
- ORTステージ1+「More First Sentences C」6冊の内容やレベルを知りたい
- ORTステージ1+「More First Sentences C」6冊を実際に読んでみた感想が知りたい
1)ORTステージ1プラス「More First Sentences C」の概要

(画像出典)amazon.co.jp
Oxford Reading Treeのステージ1+「More First Sentences C」について、出版社の公式サイトには、以下のような説明があります。
ところどころにライム(韻)を交えたリズムのよい文章で、子音や母音のしくみに注目できるよう特定の単語を繰り返しています。ステージ1+では、子どもがよく使う表現がたくさん登場します。アイスクリームの話や縄跳びの話が収録されています。(Oxford University Press日本公式より)
このシリーズでは、韻が登場してきます。
韻のある文章は読んでいて楽しいですし、作文をする上で韻や語調は大事になってきます。
また、「good, look」「call, ball」「say, stay」など、綴りによる発音ルール(フォニックス)の初歩に触れながら、子どもの日常生活に密接な英語表現を学ぶことができます。
2)このシリーズの主な登場人物

キッパー(シリーズの主人公)

チップ(兄)&ビフ(姉)

お母さんとお父さん

飼い犬のフロッピー
(※画像出典はいずれもamazon.co.jp)
3)ORTステージ1プラス「More First Sentences C」各巻のあらすじ&レビュー
それでは、このシリーズの各巻について、あらすじとレビューを紹介していきたいと思います。
The Ice Cream

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:31
<あらすじ>
- タイトル:The Ice Cream(アイスクリーム)
- 副題:Kipper wants an ice cream.(キッパーはアイスクリームが欲しい)
海辺へ遊びに行ったロビンソン一家。
アイスクリーム売りの車を見つけて、キッパーは大喜び。
大きいアイスクリームを買ってもらったのですが・・・
<登場する主な単語>
can, get, an, on, big, at, run, van, I, no, the, ice, cream, to, come, want, one, yes, out, look, that, oh
<コメント>
「Can I get ●●?(●●を買ってもいい?)」で始まる物語。日常会話で一番使うセンテンスですよね。
「Look at that.(見て)」「Look out.(気をつけて)」というlookを使った頻出表現も登場します。
登場人物の表情がユーモラスで、オチも楽しいので、親子で楽しめる絵本です。(背景にメガネも落ちていますよ)
アイスクリーム・バン(アイスクリーム売りの車)は、日本でいうと(ちょっと昔の)石焼き芋屋さんくらい身近な存在。ほぼ毎日、家の前の巡回してきました。たとえ冬でも・・・

この本に出てくるアイスとソックリな写真が残ってました!

こんなゴージャスなアイスも!
味はイマイチで、息子は「バターを食べてるみたいだった」と言ってます。冷たくて甘い油のカタマリという感じでした。さすが世界一の美食の国ぃー(棒読み)
Can You See Me?

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:39
<あらすじ>
- タイトル:Can You See Me?(僕がどこにいるかわかる?)
- 副題:Can you see Kipper?(キッパーはどこにいる?)
キッパーのおうちに隠されている、いろいろなもの。
ぬいぐるみ、犬のフロッピー、キッパーが描いた絵などなど・・・
見つけられるかな?探してみよう!
<登場する主な単語>
a, can, big, in, of, if, red, dog, the, teddy, bear, my, see, frog, tiger, you, tree, are, looking, me
<コメント>
「Can you see my ●●?(僕の●●が見える?)」という文章が繰り返し登場します。
絵本に登場する人形やぬいぐるみの表情が、とってもかわいい♪
キッパーの描いた絵も楽しいので、「これは何かなあ?」などなど、子どもとの会話のネタになります。
背景には、隣の家のおじさんと犬も登場していますね・・・2ヶ所に登場しているんですけど、わかりますか?
Good Dog

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:43
<あらすじ>
- タイトル:Good Dog(よい犬)
- 副題:Is Floppy a good dog?(フロッピーはよい犬?)
主役は犬のフロッピーです。
買い物のときはお手伝いをし、「お座り」と言われればお座りをし、ボールを取りにも行ける名犬・フロッピー。
でも、名犬じゃいられなくなるときもあって・・・
<登場する主な単語>
a, at, as, can, it, if, get, not, dog, sit, but, cat, the, I, I’m, good, look, me, very, see, you, say, call, ball, stay, that
<コメント>
犬に対して「Sit.(お座り)」「Stay.(待て)」という命令文が出てきます。
また、
- I’m very good, as you can see.(見てのとおり、僕はとってもいい子だよ)
- If you call, I get the ball.(もし呼ばれたら、僕はボールを取りに行くよ)
など、asやifが登場し、ぐっと文法が高度になります。
でも、幼児や低学年児のうちは、文法から教えるより、言い方を真似てしまう方がよいと思います。
私は息子に文法を教えようとして、英語嫌いにしてしまったので・・・(汗)
What a Din!

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:34
<あらすじ>
- タイトル:What a Din!(なんてうるさい音!)
- 副題:Everyone makes a din.(みんなうるさい音を鳴らす)
ビフはCDで音楽をかけながら、メロディーに合わせてフライパンや鍋を叩きます。
するとチップは空き缶を叩き、キッパーやお父さんも身の回りのものを叩き始め、キッチンは音楽会に・・・
<登場する主な単語>
a, and, big, got, Dad, can, has, pan, red, pot, tin, bin, din
<コメント>
「has ●●. (●●を持っている)」という文章が繰り返し出てきます。
そして、「What has Kipper got?(キッパーは何を持っている?)」という現在完了形も登場。
(イギリス英語では、I have(持っている)という意味で「I’ve got」をよく使います)
演奏(?)にエキサイトしていくビフの表情と、お母さんの表情の変化が最高!最後のページのフロッピーの表情もかわいいです^^
See Me Skip

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:42
<あらすじ>
- タイトル:See Me Skip(私のなわとびを見て)
- 副題:Can Dad skip?(お父さんはなわとびできるかな?)
ビフは庭でなわとびをします。
それをキッチンから見ていたお父さん。
ビフに誘われて、なわとびに挑戦してみますが・・・
<登場する主な単語>
is, on, Dad, can, at, I, the, to, no, go, see, me, this, yes, way, do, like, too, skip, day, come, you, look, out
<コメント>
See me skip.(私がなわとびするのを見て)という「知覚動詞+人+動詞原型」が現れます。日本では高校レベルの文法ですね。
知覚動詞とはsee, hear, feel, noticeなど。
- I saw Tom talk to Jenny. (私、トムがジェニーに話しかけるのを見たわよ)
- I heard Mun call my name. (私は母が私の名前を呼ぶのを聞いた)
といった感じですね。
それから、「I like to ●●. (私は●●したい)」という動詞のlikeと、「I skip like you. (君と同じように飛ぶよ)」という前置詞としてのlikeが出てきます。うちの子たちは、少し混乱していました。「スペルも読み方も同じlikeだけど、違う言葉なんだよ」と教えてあげるとよいですね。
これも、登場人物(&犬)の表情の変化が楽しい1冊です。
The Mud Pie

(画像出典)amazon.co.jp
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:28
<あらすじ>
- タイトル:The Mud Pie(泥のパイ)
- 副題:Kipper makes a mud pie.(キッパー、泥のパイを作る)
キッパーは庭で、泥のお菓子づくりをします。
バケツの中で、土と水を混ぜて、お皿に盛り付けて、できあがり!
キッパーは完成した泥のパイを、お披露目しようとしますが・・・
<登場する主な単語>
a, is, in, it, not, mud, tip, pat, hat, this, my, hand, water, mix, sand, out, flat, pie
<コメント>
料理のレシピサイトに出てくる表現を学べます。
- Put in water. (水に入れます)
- Mix in sand. (砂を混ぜます)
- Tip it out. (中身を出します ※容器を傾けてジャーっと出すイメージ)
など。
「Pat it flat. (それを平らにならします)」という第5文型(SVOC)も登場します。
とってもかわいいお話で、泥遊びの様子を読みながら、子どもたちも楽しそうでした。
背景に登場する隣のおじさんは、今回事件の被害者になってしまいます!子どもたちは物語のオチよりも、おじさんの様子にウケていました(笑)
4)ORTステージ1プラス「More First Sentences C」の感想&レビュー
Oxford Reading TreeのStage1+「More First Sentences C」は、楽しい物語を通じて、日常会話でよく使う表現に触れられます。
また、韻が登場するので、リズムよく音読することができます。
難しい文法も登場しますが、短い文章なので、深く考えずにどんどん読んで、頭の中に表現のストックを貯めていくのがよいと思います。
版元Oxford University Press日本支社のパンフレットにも
例えば小学校低学年で初めて英語を学習される方は
まずステージ1+をお試しください。
(オックスフォード・リーディング・ツリー&児童向け書籍カタログ「よくある質問FAQ」より)
と書いていますので、
このOxford Reading TreeのStage1+「More First Sentences C」は、
- 初めて英語を学び始めるお子さん
- 3~5歳以上で言語力・思考力が形成されつつあるお子さん
にオススメです。
一方、文字(言語)から学ぶ教材なので、乳幼児には向かないと思います。
乳幼児のときは、歌のかけ流しや絵がメインの本で学び、言葉が増えてきた段階でORTを始めるのがよいでしょう。
5)Oxford Reading Tree絵本の内容とレベルを知るためには
大量にあるORT絵本、ご自分のお子さんに、どのレベルを選んだらよいのかわからない方もいらっしゃると思います。
そんな方には、実際にORTの中身を読める次の2冊の書籍がオススメです。

古川昭夫・宮下いづみ「小学校教科書で始める親子で英語絵本リーディング」小学館
この本の解説記事はコチラ

古川昭夫・宮下いづみ「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」小学館
本の解説記事はコチラ
ORTの全体像については、別の記事に書いていますので、よろしければ読んでみてください。
ORTの使い方や英語学習の進め方の目安にしていただければ嬉しいです。
↓↓↓ORTレビュー記事(ステージ1+)の目次はこちら
<ステージ1+>
- ステージ1+「First Sentences」
- ステージ1+「More First Sentences A」
- ステージ1+「More First Sentences B」
- ステージ1+「More First Sentences C」←イマココ
- ステージ1+「Patterned Stories」
- ステージ1+「More Patterned Stories」
↓↓↓ORTレビュー記事(全体)の目次はこちら
<ステージ1>
<ステージ1+>
- ステージ1+「First Sentences」
- ステージ1+「More First Sentences A」
- ステージ1+「More First Sentences B」
- ステージ1+「More First Sentences C」←イマココ
- ステージ1+「Patterned Stories」
- ステージ1+「More Patterned Stories」
<ステージ2>
- ステージ2「Stories」
- ステージ2「More Stories A」
- ステージ2「More Stories B」
- ステージ2「First Sentences」
- ステージ2「Patterned Stories」
- ステージ2「More Patterned Stories」
<ステージ3>
<ステージ4>
<ステージ5>
<ステージ6>