こんにちは!子供英語教材ナビゲーターのすみれママ(@sumire_mum)です。
★子供向けの英語絵本「オックスフォードリーディングツリー(Oxford Reading Tree、以下ORT)」は、ステージ1からステージ9までレベル順に読み進めていくと、自然に英語力がアップする効果的な教材です。
このブログ記事は、
- ORTステージ4「More Stories A」6冊の内容やレベルを知りたい
- ORTステージ4「More Stories A」6冊を実際に読んでみた感想が知りたい
1)ORTステージ4「More Stories A」の概要
Oxford Reading Treeのステージ4「More Stories A」について、出版社の公式サイトには、以下のような説明があります。
ここでは、次のステージ5から本格的に始まる“Magic Key Adventure”に向けて、より長い文章や複雑なストーリーに挑戦します。「読む」ことの楽しさ、醍醐味を味わいながら、根気と自信を身につけます。
このパックには、ママの妹の結婚式の話やビデオカメラが泥棒を逮捕するのに役立った話などが収録されています。
(Oxford University Press日本公式より)
このシリーズは、ビフ・チップたちの友人である、ウィルフとウィルマ一家が主役です。
前半3冊が16ページ、後半3冊が24ページになります。
1ページあたりの行数は1~2行で、語数はステージ3より増えています。
今までに出てきた基本的な動詞が繰り返し登場しますが、少しずつ新しい語彙が増えています。
24ページになると「おっ、増えたな!」という感じがします。
そして次のシリーズの前半はまた16ページに戻ります。
楽しい絵と物語を楽しみながら、少しずつ長さに慣れ、根気を養っていく感じだと思います。
2)このシリーズの主な登場人物
(※画像出典はいずれもamazon.co.jp)
それでは、このシリーズの各巻について、あらすじとレビューを紹介していきたいと思います。
Nobody Got Wet
- レベル(ステージ):4
- ページ数:16ページ
- 語数:97
<あらすじ>
- タイトル:Nobody Got Wet(誰も濡れないよ)
- 副題:Everyone goes to the river for a picnic.(みんなで川へピクニックに行く)
ウィルマ・ウィルフ一家と、ロビンソン家の子どもたちは、川でピクニック。
お父さんがボートから落ちそうになったけど、何とか体勢を持ち直し、誰も濡れませんでした。
河原でごはんを食べていると雨が降ってきたけど、ビニールシートを上に掛けて、誰も濡れませんでした。
するとボートが流されそうになり、お母さんがボートを引っ張ります。
無事ボートを引き留めることができ、誰も濡れずに家路に就いたのですが・・・
<登場する主な単語>
went, help, began, down, picnic, river, stuck, wet, said, out, what, oh, don’t, gasped, pulled, pushed
<コメント>
「濡れる(get wet)」という表現が、何回も出てきます。
- Nobody got wet.(誰も濡れなかった)
- Mum didn’t get wet.(お母さんは濡れなかった)
「help A(to)動詞原形」も登場。「Aが~するのを助ける」という意味です。toは省略されることも多く、文中でも↓このように省略されていますね。
- Help me get the boat.(ボートを捕まえるから手伝ってちょうだい)
使役動詞letも登場します。「let A 動詞原形」で「Aに~をさせる」という意味になります。
- Don’t let me fall in.(私が落ちないようにしてよ)
みんなでピクニック、楽しそうですね。
傘とビニールシートで作った簡易テントで、雨をよけてランチしてるシーンが好きです。
キッパーが持ってきたテディベアのぬいぐるみが可愛い^^
The Weather Vane
- レベル(ステージ):4
- ページ数:16ページ
- 語数:107
<あらすじ>
- タイトル:The Weather Vane(風見鶏)
- 副題:A van comes to the building site.(建築現場にトラックが来る)
ウィルマとウィルフのお父さんは、2人を連れてスーパーの建築現場に行きました。
スーパーの屋根に付ける風見鶏が運び込まれてきたので、飛び越えて遊ぶウィルマとウィルフ。
スーパー開店日に、ウィルマは屋根の風見鶏を指さし、「私たち、あの風見鶏を飛び越えたんだよ」と自慢しますが・・・
<登場する主な単語>
went, back, cab, man, roof, see, took, van, said, what, came, looked, building, careful, crane, idea, jumped, photograph
<コメント>
takeが2通りの意味で使われています。
- He took Wilf and Wilma.(彼はウィルフとウィルマを連れて行った)
- Wilf took a photograph.(ウィルフは写真を撮った)
また、jump over(~を飛び越える)が複数回登場しています。
- Wilf jumped over the weather vane.(ウィルフは風見鶏を飛び越えた)
- We’ve jumped over it.(私たち、風見鶏を飛び越えたことがあるのよ)
後者は現在完了形(経験)ですね。
そして、「a tall story(ほら話)」という表現が出てきます。
- “What a tall story!” said Biff.(「うそつけ~!」とビフは言った)
tallの「高い」という意味が、「大げさな、法外な」という意味に転じているのです。
ウィルフとウィルマのお父さんって、建築会社に勤めているんですね。
子連れ出勤するパパ、素敵!
でも、建築現場に子どもを連れて行くのは、勇気がある・・・
うちの息子を連れて行ったら、重機を勝手に動かしそうです(汗)
Poor Old Mum!
- レベル(ステージ):4
- ページ数:16ページ
- 語数:84
<あらすじ>
- タイトル:Poor Old Mum!(かわいそうなお母さん)
- 副題:Wilma’s mum runs in a race.(ウィルマのお母さんは競走に出場する)
今日は学校の運動会。
ウィルマは幅跳びで1位、ウィルフとチップは二人三脚で2位、ウィルマのお父さんはスプーン競走で3位をとりました。
ウィルマのお母さんも競走に出場しますが、靴の底が取れてしまい・・・
<登場する主な単語>
egg, jump, last, long, well, spoon, sports, said, were, what, first, hooray, shame, surprise, third
<コメント>
運動会(sports day)の表現がいろいろ出てきます。
競技に出ることは「be in ~」で表されています。シンプルで使いやすいですね。
- Wilma was is the long jump.(ウィルマは走り幅跳びに出場した)
- Dad was in the egg and spoon race.(お父さんはエッグ&スプーン競走に出場した)
「○等賞をとる」という表現も覚えてしまいましょう。
- She comes first.(彼女は1等賞をとった)
- They came second.(彼らは2等賞をとった)
- He came third.(彼は3等賞をとった)
- Mum came last.(お母さんはビリだった)
負けてしまったお母さんに、お父さんがねぎらいの言葉をかけます。
- What a shame!(残念だったね)
shameは、「恥」という意味の他に「残念」という意味があります。
私はこれを「なんて恥ずかしい」と訳してしまったことがありますが、正反対のニュアンスになるので注意!
「What a shame.(残念だね)」は、ねぎらい・思いやりの決まり文句なので、これも覚えてしまいましょう。
そして、以前も出てきましたが、タイトルの「Poor Old Mum」のoldは、「親しみ・親愛の情を込めた強調表現」であり、「年取った」という意味ではありません。
うちの失礼な息子は、「お母さんが老けてる~!!」と大喜びでしたが・・・
Good Old Mumも、Poor Old Mumも、お母さん老けていませんから!
The Wedding
- レベル(ステージ):4
- ページ数:24ページ
- 語数:197
<あらすじ>
- タイトル:The Wedding(結婚式)
- 副題:Wilf and Wilma go to a wedding.(ウィルフとウィルマは結婚式に行く)
ウィルフたちの叔母さん(お母さんの妹)が結婚することになりました。
ウィルマは花嫁の付添人をしたくてワクワク!
ウィルフは花婿の付添人をしたくなくて憂鬱・・・
祖父母が来たり、ウェディングケーキをつくったり盛り上がる中で、
ウィルフは衣装の採寸が嫌でしかめ面をしていました。
<登場する主な単語>
it’s, been, dress, glad, groom, sister, took, said, like, there, what, helped, came, bridesmaid, journey, pageboy, measurements, suit
<コメント>
結婚の予定を表すのに、「be ~ing(現在分詞)」の未来形が使われています。
- She was getting married.(彼女は結婚する予定だった)
未来形は3種類
- will 今決めたこと
- be ~ing 前から決まってたこと(準備済み)
- be going to どっちでも使える(根拠・経緯あり/準備はまだかも)
この場合は、前から決まっている結婚の話なので(2)。
had been ~ing(過去完了進行形<継続>)も出てきます。
- Mum had been shopping.(お母さんはずっと買い物をしていた)
この場合は、過去のある時点からある時点まで継続していた動作を表しています。
結婚パーティー楽しそう!
はしゃぎすぎて宙を舞っている人もいます(笑)
輪っか型のお菓子を薬指にはめている絵もカワイイです^^
The Camcorder
- レベル(ステージ):4
- ページ数:24ページ
- 語数:182
<あらすじ>
- タイトル:The Camcorder(ビデオレコーダー)
- 副題:Wilma makes a video.(ウィルマはビデオをつくる)
ウィルマのお父さんがビデオレコーダーを買ってきました。
お父さんは、子どもが遊ぶところ、運動会、義妹の結婚式など、ビデオを撮りまくります。
ウィルマは、お父さんとお母さんの結婚記念日のためにビデオを作りました。
ビデオカメラの使い方を覚えたウィルマはある日、キッパーたちのツリーハウスで、とんでもないものを撮影してしまいます!
<登場する主な単語>
went, it’s, children, camcorder, men, running, sports, thanks, tree, said, were, use, anniversary, bought, caught, laughed, phone, police
<コメント>
使役動詞letを使った表現が出てきます。
- Dad let her use the camcorder.
このシリーズは、「Poor Old Mum」「The Wedding」にビデオレコーダーが登場します。
ウィルマが撮った、お父さんとお母さんの結婚記念日のビデオが笑えます^^
結婚記念日のビデオは少し?失敗しちゃったウィルマですが・・・
撮影技術がお手柄に結びついてよかったです!
The Balloon
- レベル(ステージ):4
- ページ数:24ページ
- 語数:177
<あらすじ>
- タイトル:The Balloon(気球)
- 副題:Mrs May gets her wish.(メイ先生は望みをかなえる)
メイ先生は「気球に乗りたい」という夢を持っています。
学校は、テレビやコピー機などがの備品が古くなったので、新調するために寄付を募ろうとしていました。
ウィルフは先生の夢をかなえる&学校備品を新しくするため、くじびき大会を企画し、1等の商品を気球旅行にしました。
<登場する主な単語>
went, it’s, children, air, balloon, bother, letter, park, said, were, what, liked, by, came, photocopier, prize, television, won
<コメント>
goを使った表現が多数出てきます。
- A hot air balloon went by.(気球が通り過ぎて行った) ※go by 通り過ぎる
- She wanted to go in a balloon.(彼女は気球に乗りたかった) ※go in ~に入る、乗る
- The computer went wrong.(コンピューターが故障した) ※go wrong 故障する
コンピューター画面に謎のメガネが!
また、関係代名詞whatが初めて登場。
- She told Wilf what it was.(彼女はウィルフにそれが何かを教えた)
イギリス人でも宝くじは大人気。
学校のイベントでも、くじを販売するんですよね。
子どもたちが行っていた現地校でも年に数回やっていて、日本の学校でそういうギャンブル的?なことはしなかったので、ビックリしました。
おなじみの学校用務員さんが背景でチョロチョロしているので、ひっじょーに気になります・・・
ページ数が24ページになると、ストーリーも展開してくるので、面白くなってきますね。
4)ORTステージ4「More Stories A」の感想&レビュー
Oxford Reading Treeのステージ4は、イギリスでは「5~6歳」を対象とした教材とされています。
新しい単語が登場するのと同時に、既出の単語もたくさん出てきて、復習がスムーズにできるようになっています。
前半3冊が16ページ、後半3冊が24ページなので、前半はスムーズに音読することができ、後半はやや手ごたえがある感じです。
ステージ4は4種類のパックがありますが、レベルはどれも同等です。
ですので、このOxford Reading TreeのStage4「More Stories A」は、
- ORTのステージ4「Stories」までを読み終えたお子さん
- 語数100前後の英語絵本を読み慣れてきたお子さん
にオススメです。
24ページになってくると、話の展開が面白くなってくるので、中学生以上や大人の英語初級者でも楽しめると思います。
5)Oxford Reading Tree絵本の内容とレベルを知るためには
大量にあるORT絵本、ご自分のお子さんに、どのレベルを選んだらよいのかわからない方もいらっしゃると思います。
そんな方には、実際にORTの中身を読んでレベルチェックできる次の書籍がオススメです。
古川昭夫・宮下いづみ「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」小学館
本の解説記事はコチラ
ORTの全体像については、別の記事に書いていますので、よろしければ読んでみてください。
ORTの使い方や英語学習の進め方の目安になれば幸いです。
↓↓↓ORTレビュー記事(ステージ4)の目次はこちら
<ステージ4>
- ステージ4「Stories」
- ステージ4「More Stories A」←イマココ
- ステージ4「More Stories B」
- ステージ4「More Stories C」
↓↓↓ORTレビュー記事(全体)の目次はこちら
<ステージ1>
<ステージ1+>
- ステージ1+「First Sentences」
- ステージ1+「More First Sentences A」
- ステージ1+「More First Sentences B」
- ステージ1+「More First Sentences C」
- ステージ1+「Patterned Stories」
- ステージ1+「More Patterned Stories」
<ステージ2>
- ステージ2「Stories」
- ステージ2「More Stories A」
- ステージ2「More Stories B」
- ステージ2「First Sentences」
- ステージ2「Patterned Stories」
- ステージ2「More Patterned Stories」
<ステージ3>
<ステージ4>
- ステージ4「Stories」
- ステージ4「More Stories A」←イマココ
- ステージ4「More Stories B」
- ステージ4「More Stories C」
<ステージ5>
<ステージ6>