こんにちは!子供英語教材ナビゲーターのすみれママ(@sumire_mum)です。
★子供向けの英語絵本「オックスフォードリーディングツリー(Oxford Reading Tree、以下ORT)」は、ステージ1からステージ9までレベル順に読み進めていくと、自然に英語力がアップする効果的な教材です。
このブログ記事は、
- ORTステージ2「Stories」の内容やレベルを知りたい
- ORTステージ2「Stories」を実際に読んでみた感想が知りたい
1)ORTステージ2「Stories」の概要
Oxford Reading Treeのステージ2「Stories」について、出版社の公式サイトには、以下のような説明があります。
ステージ2では本格的にセンテンスが登場します。単語の意味を覚え、イラストと文章の関係からストーリーの流れを追い、展開を予想し、物語全体を理解する過程で、自然な話ことばや、その音にも慣れていきます。 このパックには、キッパー一家が愛犬のフロッピーを購入する時の話やキッパーが怖いドラゴンの夢を見る話などが収録されています。
(Oxford University Press日本公式より)
このシリーズは、want, like, get, tell, makeなど、基礎的な動詞で、お話が進行していきます。
また、動作を表すgo, pull,pushなどの動詞を用いたイディオム表現も、数多く登場します。
絵本の場面を見ながら、自然とネイティブの日常会話表現を学ぶことができます。
2)このシリーズの主な登場人物
(※画像出典はいずれもamazon.co.jp)
3)ORTステージ2「Stories」各巻のあらすじ&レビュー
それでは、このシリーズの各巻について、あらすじとレビューを紹介していきたいと思います。
New Trainers
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:34
<あらすじ>
- タイトル:New Trainers(新しいスニーカー)
- 副題:Chip gets new trainers.(チップ、新しいスニーカーを買ってもらう)
チップは靴がボロボロになったので、お父さん・お母さんと靴屋へ行きました。
新しいスニーカーを買ってもらったチップ。
早速公園で遊んで、靴を汚してしまい、お父さんに怒られますが・・・
<登場する主な単語>
this, got, wet, Dad, he, was, wanted, new, trainers, liked, pair, wore, went, play, muddy, cross, washed, oh
<コメント>
さまざまな動詞表現(wanted, liked, wore, went to, washed)が出てきます。
そして、「got+状態(~になる)」という表現が繰り返し登場。
- The trainers got muddy. (スニーカーは泥だらけになった)
- The trainers got wet. (スニーカーはずぶ濡れになった)
絵と関連させて、単語を習得していくことができます。
trainersはイギリス英語で「スニーカー」の意味。
実際にイギリス現地校の学校プリントに書いてあったのですが、「え、これ何?トレーナー?」と意味がわからなくて、結局事務室に質問に行きました(汗)
cross(=怒っている、angry)も、頻出のイギリス英語ですね。
この物語、靴屋さんの男性が体調悪そうで心配・・・
お父さんの行動に注目すると、しっかりストーリーの伏線が張られていますね。
隣のおじさんと犬も、きっちり登場しています!
What a Bad Dog!
※この巻は、小学館の書籍「イギリスの小学校教科書で始める親子で英語絵本リーディング」に収録されています。図書館で借りれば無料!詳しくはコチラの記事をどうぞ。
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:51
<あらすじ>
- タイトル:What a Bad Dog!(なんて悪い犬!)
- 副題:Is Floppy a bad dog?(フロッピーは悪い犬?)
コンクリート塗りたての上を走り回るフロッピー。
泥だらけの体を震わせて、周りに泥を飛ばすフロッピー。
洗濯物をめちゃくちゃにしたり、レゴのタワーを倒しちゃうフロッピー。
お父さんとお母さんに怒られてしまいました・・・
<登場する主な単語>
a, on, in, mud, bad, dog, Mum, Dad, went, concrete, pulled, washing, down, pushed, over, what, said, barked, couldn’t, sleep, cross, tray, fire, good
<コメント>
このお話にも、さまざまな動詞(went, pulled, pushed, barked)が出てきます。どれもステージ1+から繰り返し登場する動詞ですね。
「pull A down(=Aを引きずり下ろす)」「push A over(=Aを押し倒す)」というイディオム表現は、使い慣れてみたいところ。
- Floppy pulled the washing down. (フロッピーは洗濯物を引きずり下ろした)
- Floppy pushed the Lego over. (フロッピーはレゴを押し倒した)
イギリス英語の形容詞であるcross(=怒っている、angry)が、今回も登場しています。
フロッピーの行動に躍動感があって、読んでいて楽しいです。レゴ好きの息子は、フロッピーがレゴを崩すところで興奮していました。
個人的には、牛乳こぼしてるお父さんにウケました。本当によくこぼしますよね・・・
The Dream
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:54
<あらすじ>
- タイトル:The Dream(夢)
- 副題:Biff has a bad dream.(ビフは悪夢を見る)
夜、眠れないビフは、お父さんにお話を読んでもらいます。
読んでもらったのはドラゴンの本。
するとビフの夢に怖いドラゴンが出てきて・・・
<登場する主な単語>
a, Dad, it, had, Mum, her, was, couldn’t, sleep, told, story, about, dragon, dreamed, nasty, fight, downstairs, dolphin
<コメント>
「told A B(=AにBを話す)」という表現が出てきます。
- Dad told her a story. (お父さんは彼女に物語を話します)
- Mum told her a story. (お母さんは彼女に物語を話します)
「about ●●(=●●について)」という表現も、繰り返し出てきます。
- The story was about a dragon. (その物語はドラゴンについての話でした)
- Biff dreamed about the dragon. (ビフはドラゴンについての夢を見ました)
ぬいぐるみのクマの表情の変化がかわいい!
The Go-kart
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:47
<あらすじ>
- タイトル:The Go-kart(ゴーカート)
- 副題:Biff and Chip won’t take turns.(交代しないビフとチップ)
お父さんが子どもたちのためにゴーカートを作ってくれました。
ビフとチップは、ゴーカートの取り合いでケンカします。
お父さんは、ケンカの元になるゴーカートを撤収し、代わりにブランコを組み立ててくれましたが・・・
<登場する主な単語>
a, Dad, had, it, Mum, they, made, go-kart, wanted, pushed, pulled, stop, said, away, swing, oh
<コメント>
made, wantedという動詞表現が複数回登場します。
「put A away(=Aを片づける、しまう)」というイディオムも出てきます。
それから、「wanted a go(=行きたい、やってみたい)」「had a fight(=ケンカする)」という表現がネイティブっぽいと思いました。
この物語は姉弟ゲンカのお話。子どもの生活描写がリアルです。
(隣のおじさんと犬も登場していますよ)
A New Dog
この巻は、小学館の書籍「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」に収録されています。図書館で借りれば無料!詳しくはコチラの記事をどうぞ。
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:52
<あらすじ>
- タイトル:A New Dog(新しい犬)
- 副題:Everyone wants a dog.(みんな犬を飼いたい)
ロビンソン家のみんなは、犬が飼いたいと思い、保護施設に出かけました。
キッパーは大きい犬が欲しかったけれど、お父さんは心配。
ビフは小さい犬が欲しかったけれど、お母さんは心配。
お母さんは強い犬が欲しかったけれど、子どもたちは心配。
そして、みんなの意見が一致したのは・・・
<登場する主な単語>
a, this, dog, at, it, big, Mum, they, was, wanted, everyone, went, home, looked, too, little, strong, liked, took
<コメント>
「wanted ●●(=●●が欲しかった)」という表現が何度も繰り返し出てきます。
- Kipper wanted a dog. (キッパーは犬が欲しかった)
- Mum wanted this dog. (お母さんはこの犬が欲しかった)
それから、「It was too 【形容詞】. (それは余りに~だった)」という表現も。
- It was too big. (それは大きすぎました)
- It was too little. (それは小さすぎました)
- It was too strong. (それは強すぎました)
この物語は、犬のフロッピーがもらわれてくるお話。
フロッピーはステージ1から登場しているので、「あれ?今さら?」という気がするのですが、時系列ではないということなのかな・・・
イギリスには(私が知る限り)ペットショップというものがなくて、犬猫の保護施設でもらってくるのが普通です。
犬猫を飼っているおうちが多く、鉄道やお店の中にも普通に犬がいて、動物愛護大国だなあと思います。(犬が苦手な人どうするんだろ・・・)
The Toys’ Party
※この巻は、Oxford OWL(オックスフォード オウル)で電子書籍を無料で読めます。登録方法などはコチラ。
- レベル(ステージ):2
- ページ数:16ページ
- 語数:48
<あらすじ>
- タイトル:The Toys’ Party(おもちゃのパーティー)
- 副題:Kipper wants a party.(キッパーはパーティーをしたい)
「パーティーがしたい!」と思い立ったキッパー。
でも、家族はみんな忙しくて相手をしてくれません。
キッパーは、部屋からぬいぐるみたちを連れてきて、パーティーを始めました。
さあ、美味しいケーキを作るぞ!
<登場する主な単語>
a, got, his, in, jam, Mum, he, wanted, party, nobody, come, toys, cake, cornflakes, tomato, sauce, baked, beans, sugar, cross, sorry
<コメント>
「put in ●●(=●●を入れる)」が繰り返し登場します。
- He put in milk. (彼は牛乳を入れた)
- He put in jam. (彼はジャムを入れた)
感情を表す形容詞表現も出てきます。
- Mum was cross. (お母さんは怒った)
- Kipper was sorry. (キッパーは反省した)
この物語は、私も子どもたちも大好きな話です。
うちの子どもたちも、小さい頃はいろいろやらかしました。
ティッシュを箱から全部出したり、ふすまにクレヨンでグルグル~とか、コンセントに針金突っ込もうとしたりとか・・・
今回のキッパーの所業はなかなか手強いですね。
私がキッパーのお母さんだったら、町内中に怒号を響き渡らせることでしょう・・・
4)ORTステージ2「Stories」の感想&レビュー
オックスフォード大学出版局日本支局のパンフレットによると、ステージ2のこのパックは、キッパーシリーズ全体のなかで最も人気があるのだそうです!
ステージ2から本格的な文章が登場し、ネイティブが使う自然な話し言葉や発音にも慣れていきます。
ステージ1+は8ページでしたが、ステージ2になると16ページ。
ページ数は倍増しますが、1ページあたり1~2行の簡単な英文なので、英語を学び始めたばかりのお子さんでも負担なく音読できます。
楽しいストーリーを読みながら、簡単かつ重要な表現に繰り返し触れることができるので、多くのお子さんが嫌がらずに音読学習を続けられるのだと思います。
このOxford Reading TreeのStage2「Stories」は、Stage2の中でもっとも中核のパックとなりますので
- ORTのステージ1+を読み終えたお子さん
- 英語を学び始めて間もない初級レベルのお子さん
- 言語力・思考力が成長しつつある幼児・小学生
- ステージ2の中で1パックだけ選んで購入したい場合
にオススメです。
一方、オススメできないのは
- まだ文章を話せない乳幼児
- 中学生以上の方
です。
まず乳幼児に向かない理由ですが、ORTは言葉を通じて考えたり推測したりする教材となっています。
乳幼児には、歌のかけ流しや、絵がメインになっている本を選ばれるとよいでしょう。
次に中学生以上に向かない理由ですが、たとえ英語初級者であったとしても、絵本の内容自体を子どもっぽく感じてしまうと思います。
それにORTの学習方法は、基本的に「大人に聞いてもらって音読する」というスタイル。
でも、子どもが思春期・反抗期になると、親子での学習は難しいんですよね。
我が家では、小学校高学年のときに英語絵本の音読を毎日やっていましたが、やる気を起こさせるのにかなり苦労しました。
5)Oxford Reading Tree絵本の内容とレベルを知るためには
大量にあるORT絵本、ご自分のお子さんに、どのレベルを選んだらよいのかわからない方もいらっしゃると思います。
そんな方には、実際にORTの中身を読める次の2冊の書籍がオススメです。
古川昭夫・宮下いづみ「小学校教科書で始める親子で英語絵本リーディング」小学館
この本の解説記事はコチラ
古川昭夫・宮下いづみ「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」小学館
本の解説記事はコチラ
ORTの全体像については、別の記事に書いていますので、よろしければ読んでみてください。
ORTの使い方や英語学習の進め方の目安になれば幸いです。
↓↓↓ORTレビュー記事(ステージ2)の目次はこちら
<ステージ2>
- ステージ2「Stories」←イマココ
- ステージ2「More Stories A」
- ステージ2「More Stories B」
- ステージ2「First Sentences」
- ステージ2「Patterned Stories」
- ステージ2「More Patterned Stories」
↓↓↓ORTレビュー記事(全体)の目次はこちら
<ステージ1>
<ステージ1+>
- ステージ1+「First Sentences」
- ステージ1+「More First Sentences A」
- ステージ1+「More First Sentences B」
- ステージ1+「More First Sentences C」
- ステージ1+「Patterned Stories」
- ステージ1+「More Patterned Stories」
<ステージ2>
- ステージ2「Stories」←イマココ
- ステージ2「More Stories A」
- ステージ2「More Stories B」
- ステージ2「First Sentences」
- ステージ2「Patterned Stories」
- ステージ2「More Patterned Stories」
<ステージ3>
<ステージ4>
<ステージ5>
<ステージ6>