こんにちは!子供英語教材ナビゲーターのすみれママ(@sumire_mum)です。
★子供向けの英語絵本「オックスフォードリーディングツリー(Oxford Reading Tree、以下ORT)」は、ステージ1からステージ9までレベル順に読み進めていくと、自然に英語力がアップする効果的な教材です。
このブログ記事は、
- ORTステージ1+「Patterned Stories」6冊の内容やレベルを知りたい
- ORTステージ1+「Patterned Stories」6冊を実際に読んでみた感想が知りたい
1)ORTステージ1プラス「Patterned Stories」の概要
Oxford Reading Treeのステージ1+「Patterned Stories」について、出版社の公式サイトには、以下のような説明があります。
限られた数の基本動詞と登場人物の名前が繰り返しでてくるように構成してあります。本編のStage 1+と Stage2の間に読むと効果的です。このパックには、キッパー一家が家の中で大きな音を出して楽器を演奏する話や一家で仮装パーティーへ行く話を収録しています。(Oxford University Press日本公式より)
このシリーズは、主要な動詞表現を習得できるように、pushed, pull, went, was, put on, had, wantedが繰り返し登場します。
限られた動詞でありながらクスッと笑えるストーリーなので、楽しみながらステージ1+の復習をすることができます。
2)このシリーズの主な登場人物
(※画像出典はいずれもamazon.co.jp)
3)ORTステージ1プラス「Patterned Stories」各巻のあらすじ&レビュー
それでは、このシリーズの各巻について、あらすじとレビューを紹介していきたいと思います。
Push!
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:21
<あらすじ>
- タイトル:Push!(押して)
- 副題:The car gets stuck.(車がはまっちゃった)
車で出かけたロビンソン一家。
農地で車輪が泥にハマってしまいます。
押したり引いたりして、車を脱出させようとする家族たち。
トラクターが牽引してくれることになりましたが・・・
<登場する主な単語>
it, Mum, and, Biff, no, the, car, was, stuck, pushed, pulled, tractor, oh, Chip
<コメント>
pushed(押した), pulled(引いた)という単語が繰り返し登場します。
そして、「The car was stuck. (車がハマった ※つっかかった、動かなくなった)」という表現が出てきます。be stuckは日常生活でよく使う表現ですね。
押したり引いたりする家族たちは必死の表情なのに、車に乗っている末っ子キッパーは楽しそう。子どもって、大人が冷や汗かくようなハプニングも、楽しんじゃったりしますよね^^
At the Park
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:29
<あらすじ>
- タイトル:At the Park(公園で)
- 副題:The children have fun in the park.(子どもたちは公園で楽しむ)
公園へ遊びに行ったロビンソン一家。
でもその公園は犬の入場禁止で、入口につながれたフロッピーは寂しそう。
遊んでいる家族たちの様子を見ながら、フロッピーは・・・
<登場する主な単語>
on, Mum, Biff, to, the, went, park, slide, horse, swing, sleep, see-saw
<コメント>
「went + 前置詞」という表現が、さまざまな形で出てきます。
slide(すべり台)、horse(馬)、swing(ブランコ)、see-saw(シーソー)といった、公園の遊具を表す名詞も学べます。
犬のフロッピーの表情の変化がかわいい!
子どもたちと全力で遊んであげるお父さんとお母さん、見習いたいなあ(というか若いわ・・・休日で子どもと体動かすの、体力的にムリ・・・)
Fancy Dress
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:23
<あらすじ>
- タイトル:Fancy Dress(楽しいコスチューム)
- 副題:Everyone dresses up.(みんな仮装をする)
家族みんなで、仮装パーティーへ行く準備をしています。
お母さんはカカシ、ビフとチップは海賊、キッパーは天使に仮装します。
そしてお父さんは・・・
<登場する主な単語>
a, Mum, an, Dad, was, scarecrow, pirate, angel, chicken, everyone, happy
<コメント>
wasを使った文章の繰り返しです。
●●●●のコスチュームを着たお父さんの表情がかわいい(笑)
イギリスでは、学校でも「ファンシー・ドレス・フライデー」という行事があって、コスプレ指令が下りるんですよ・・・。
我が家は他校のママに借りて済ませていました。
何かと仮装する機会が多いイギリス。スーパーやホームセンターにも仮装が売っていて、上手に手作りしている人もいました!
Good Old Mum
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:34
<あらすじ>
- タイトル:Good Old Mum(素敵なお母さん)
- 副題:Mum dresses up.(お母さんは仮装する)
お母さんは仮装ショップに行きました。
家に帰った後、赤い鼻を付けて、お腹に枕を巻いて、大きな長靴を履いて・・・
さあ、お母さんは何の仮装したでしょう?
<登場する主な単語>
a, Mum, on, big, red, nose, pillow, boots, eyebrows, she, beard, said
<コメント>
「put on ●●. (●●を着る)」という表現の繰り返しです。
そして曲者なのが、タイトルの「Good Old Mum」。
息子は「老けたお母さん~」と訳して大笑いしてたけれど、このoldに老けたという意味はない!
イギリスの口語的な表現で、形容詞の後に付けて、その形容詞を強調します。
この場合goodを強調するので、「とても素敵なお母さん」「素晴らしいお母さん」という意味合いになります。老けてないからっ!
The Headache
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:20
<あらすじ>
- タイトル:The Headache(頭痛)
- 副題:Mum gets a headache.(お母さんは頭痛がする)
お父さんがトランペットを吹いています。
チップは太鼓を叩き始めました。
ビフはリコーダー、キッパーはギターを持ってきて参戦。
さて、お母さんは・・・?
<登場する主な単語>
a, Dad, had, Mum, Biff, trumpet, drum, recorder, guitar, headache, Chip, Kipper
<コメント>
「had a ●●.」のさまざまな表現が出てきます。
- had a 楽器=楽器を演奏する
- had a headache=頭痛がする
子どもたちは、お父さんがトランペットを吹く表情にウケていました。
子どもの心を忘れないお父さん・・・
いや、男性の多くが永遠に5歳児なのか・・・?(ウチの夫も)
温かく見守るお母さんの寛大さを学びたい!(ウチの産んだ覚えのない長男、どうにかして~)
The Pet Shop
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:32
<あらすじ>
- タイトル:The Pet Shop(ペットショップ)
- 副題:Everyone wants a pet.(みんなペットが欲しい)
ロビンソン一家はペットショップへ行きます。
チップはネズミ、ビフはクモ、キッパーはヘビを欲しがりますが、みんな嫌がって・・・
みんなの意見が一致したペットは何でしょう?
<登場する主な単語>
a, rat, pet, no, wanted, oh, said, everyone, spider, snake, goldfish
<コメント>
「wanted ●●. (●●が欲しかった)」という文章の繰り返しです。
また、動物を表す英単語(rat, spider, snakeなど)が学べます。
ratとmouseの違い、わかりますか?
ratは野生や害獣、薄汚いイメージ。mouseはペットやキャラクターのかわいらしいイメージ。「家にネズミが出た~!」というのはラットですし、浦安にいるのはマウスですね。(私はネズミが大の苦手なので、写真は省略します 笑)
このお話に出てくるペットショップは、薄暗くて不思議な雰囲気ですね。店員さんもクセ強そう。
家族の(特にお母さんとチップ)の表情が七変化で、子どもたちと楽しめる1冊でした。
4)ORTステージ1プラス「Patterned Stories」の感想&レビュー
基本的な動詞表現が繰り返し出てくる内容です。
版元Oxford University Press日本支社のパンフレットには、
例えば小学校低学年で初めて英語を学習される方は
まずステージ1+をお試しください。
(オックスフォード・リーディング・ツリー&児童向け書籍カタログ「よくある質問FAQ」より)
と書いています。
ステージ1+の中でも「Patterned Stories」と「More Patterned Stories」は復習的な内容になりますので、このOxford Reading TreeのStage1+「Patterned Stories」は、
- 3~5歳以上で言語力・思考力が形成されつつあるお子さん
- Stage1+の「First Sentences」「More First Sentences ●」の4冊を読み終えたお子さん
にオススメ。
英語自体は簡単なので、初心者でも充分楽しく読める内容ですが、教材としては、レベル順に読み進めた方が効果的です。
一方、初級教材ではありますが、文字(言語)から学ぶ教材なので、乳幼児には向かないと思います。
乳幼児のときは、歌のかけ流しや絵がメインの本で学び、言葉が増えてきた段階でORTを始めるのがよいでしょう。
5)Oxford Reading Tree絵本の内容とレベルを知るためには
大量にあるORT絵本、ご自分のお子さんに、どのレベルを選んだらよいのかわからない方もいらっしゃると思います。
そんな方には、実際にORTの中身を読める次の2冊の書籍がオススメです。
古川昭夫・宮下いづみ「小学校教科書で始める親子で英語絵本リーディング」小学館
この本の解説記事はコチラ
古川昭夫・宮下いづみ「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」小学館
本の解説記事はコチラ
ORTの全体像については、別の記事に書いていますので、よろしければ読んでみてください。
ORTの使い方や英語学習の進め方の目安にしていただければうれしいです。
↓↓↓ORTレビュー記事(ステージ1+)の目次はこちら
<ステージ1+>
- ステージ1+「First Sentences」
- ステージ1+「More First Sentences A」
- ステージ1+「More First Sentences B」
- ステージ1+「More First Sentences C」
- ステージ1+「Patterned Stories」←イマココ
- ステージ1+「More Patterned Stories」
↓↓↓ORTレビュー記事(全体)の目次はこちら
<ステージ1>
<ステージ1+>
- ステージ1+「First Sentences」
- ステージ1+「More First Sentences A」
- ステージ1+「More First Sentences B」
- ステージ1+「More First Sentences C」
- ステージ1+「Patterned Stories」←イマココ
- ステージ1+「More Patterned Stories」
<ステージ2>
- ステージ2「Stories」
- ステージ2「More Stories A」
- ステージ2「More Stories B」
- ステージ2「First Sentences」
- ステージ2「Patterned Stories」
- ステージ2「More Patterned Stories」
<ステージ3>
<ステージ4>
<ステージ5>
<ステージ6>