★英語絵本の「オックスフォードリーディングツリー(ORT)」は、レベル順に読み進めていくと英語力がアップする、効果的な教材です。
このブログ記事では、ステージ1「Wordless Stories A」の6冊について、内容のあらすじを紹介します。そして絵本の感想や、実際に子どもと読んでみてどうだったか、自分の体験をレビューしてみます★
こんにちは!子供英語教材ナビゲーターのすみれママ(@Sumire_Mum)です。
イギリスの約80%の小学校で教科書(副読本)として使われていて、学習効果に定評ある「オックスフォードリーディングツリー」(Oxford Reading Tree、以下ORT)。
30年以上の歴史があり、世界130ヶ国で読まれている人気の絵本です。
我が家ではこの絵本を、
- 息子が保育園のとき(stage1からstage2まで)→
- イギリス現地小学校で(stage3からstage9まで)→
- 帰国して数年のブランクの後、英語力回復を目指して
と長年愛用しています。
自分がORT初心者だったとき、冊数が多すぎて何から選んでいいかわからなかったので、「内容のあらすじやレビューがまとまっていたら便利だよなあ」と思っていました。
時は流れ、全冊持っている&読み終わっている現在、「自分で内容や感想をまとめてみよう」と思った次第です。
ORTの使い方や英語学習の進め方の参考になればうれしいです。
1)ORTステージ1「Wordless Stories A」の概要
タイトル以外に文字が登場しない「絵だけ」で8ページの絵本です。
絵だけでもユーモラスで楽しめるのですが、8ページであっという間に見終わってしまうし、コスパ考えちゃいますね(日本で買うと1冊あたり500円以上ですし・・・)
ちなみに、うちにある中国廉価版には、親などが読み聞かせするための英文が書かれているんですよ。ORTで言うとstage3くらいの難易度かな。我が家の絵本は中国版のサウンドブックなので、音声ペンでなぞると、その英文が朗読されます。
2)このシリーズの主な登場人物
(※画像出典はいずれもamazon.co.jp)
3)ORTステージ1「Wordless Stories A」各巻のあらすじ&レビュー
それでは、このシリーズの各巻について、あらすじとレビューを紹介していきたいと思います。
At School
- レベル(ステージ):1
- ページ数:8ページ
- 語数:2(タイトルのみ)
<あらすじ>
- タイトル:At School(学校にて)
- 副題:Kipper’s first day at playschool.(キッパーの保育園初日)
お母さんはキッパーを、初めてナーサリースクール(保育園)に連れて行きます。
最初はみんなと遊びたがらなかったキッパーも、だんだんと慣れてきて、帰る頃には・・・
<コメント>
この巻は、たくさん園児たちが遊んでいる場面が、表情豊かに描かれています。
おままごとでお料理をしている子やアイロンがけをしている子、ブロックを積んでいる子、水槽で水遊びをしている子・・・
ネイティブ親子なら、「この子は何をしているのかな?」って英語で発問してやりとりできるんだろうなあ~
Getting Up
- レベル(ステージ):1
- ページ数:8ページ
- 語数:2(タイトルのみ)
<あらすじ>
- タイトル:Getting Up(朝起きて)
- 副題:What is the surprise?(サプライズは何?)
キッパーは朝起きて、引き出しから「秘密の物」を取り出し、暖かい格好をして兄姉たちと庭に出ます。
そして家の中に向かって手を振って・・・
<コメント>
ORTのキッパーシリーズは、ぬいぐるみの表情がかわいい♪ページによって表情が変化しているのが、私も息子もお気に入りです。
この巻も、クマのぬいぐるみの表情だけでストーリーがつくれそうなほどの存在感です。
ストーリーは、ちょっとわかりにくいかなあ。
この巻でパパの年齢初めて知りました。結構若い!
Look Out!
- レベル(ステージ):1
- ページ数:8ページ
- 語数:2(タイトルのみ)
<あらすじ>
- タイトル:Look Out!(気をつけて!)
- 副題:Kipper rides his bike.(キッパー、バイクに乗る)
友達から三輪車を借りたキッパー。
そのせいで、家の外も中も大変なことに・・・
<コメント>
レンガ造りで芝生があって、芝刈り機で庭のお手入れをしている風景が、THE・イギリスという感じです。
(我が家は在英中、一軒家を借りていましたが、賃貸契約書に「生け垣と芝生はちゃんと刈って手入れすること」って書かれてました・・・)
うちの息子は、庭に干された洗濯物の中にブリーフを見つけ「ぱんつ!ぱんつ!」と大喜びしていました。
たぶん日英とも、男児ってクレヨンしんちゃん的な脳ミソなんでしょうね(笑)
キッパーシリーズでは、登場人物に顔に
このシワが出現したときは、よからぬことを企んでいるサインです!
The Haircut
※この巻は、Oxford OWL(オックスフォード オウル)で電子書籍を無料で読めます。登録方法などはコチラ。
- レベル(ステージ):1
- ページ数:8ページ
- 語数:2(タイトルのみ)
<あらすじ>
- タイトル:The Haircut(散髪)
- 副題:Kipper and Dad get a haircut.(キッパーとお父さん、髪を切る)
キッパーとお父さんは、一緒に床屋さんへ行きます。
軽快なハサミの音に合わせ、キッパーとお父さんの髪型は・・・
<コメント>
get a haircutは「(他人に)髪を切ってもらう」という意味です。have a haircutでも同じ意味。
自分で切るときは「I cut my own hair.」になりますね。
髪を切ってもらっている最中、キッパーとお父さんがいろいろな表情に。
そして、家に帰ったときのお母さんの顔。
(英語が話せる親子なら)「何て言ってるのかなあ?」と発問・対話も弾みそうです。
The Lost Teddy
※この巻は、Oxford OWL(オックスフォード オウル)で電子書籍を無料で読めます。登録方法などはコチラ。
- レベル(ステージ):1
- ページ数:8ページ
- 語数:3(タイトルのみ)
<あらすじ>
- タイトル:The Lost Teddy(失くしたテディベア)
- 副題:Kipper forgets Teddy.(キッパー、テディベアを忘れる)
キッパーはお母さんとバスで街へ出かけました。
しかしキッパーは、バスにお気に入りのぬいぐるみを忘れてしまいます。
悲しむキッパーを慰める兄姉たち。
ぬいぐるみは見つかるでしょうか?
<レビュー>
この巻は、とっても絵がかわいくて癒されます♪
キッパーがいつも手に持っているお気に入りのテディベアのぬいぐるみは、ページによって表情が変わったりして、とってもユーモラス。
子どもたちもクマさんの表情の変化を面白がっていて、シリーズ通しての名脇役でもあります。
キッパーとお母さんはバスステーションの忘れ物預り所へ行くのですが、そこには山盛りのメガネや入れ歯があって、息子と大笑いしました。
The Library
※この巻は、Oxford OWL(オックスフォード オウル)で電子書籍を無料で読めます。登録方法などはコチラ。
- レベル(ステージ):1
- ページ数:8ページ
- 語数:2(タイトルのみ)
<あらすじ>
- タイトル:The Library(図書館)
- 副題:Kipper chooses some books.(キッパー、本を選ぶ)
キッパーはお父さんと図書館へ行きます。
図書館には面白そうな本がいっぱい!
どれを借りて帰ろうかな・・・?
<レビュー>
最初のページは、(中国版に載ってる英文によると)お父さんが延滞を謝っているところです。これ文字がないとわかりにくいかも。
最後のページの図書館スタッフの人の表情がいいです。こうした伏線がキッパーシリーズの楽しいところ。
我が家も在英時は市立図書館によく通いました。子ども向けの本やDVDを無料で借りられてとても助かりました。
田舎の図書館だったけど、日本の漫画もたくさんあって楽しかった!
4)ORTステージ1「Wordless Stories A」のまとめ
Oxford Reading TreeのWordless Storiesについて、出版社の公式サイトには、以下のような説明があります。
「本」という形に慣れ、ORTの世界に親しんでもらうことを目的として、登場人物たちの日常生活を紹介します。このパックには文字は出てきませんが、イラストにストーリー性があり、子どもたちの想像力を刺激します。また、慣れてきた子どもたちは、イラストを見ながら自ら英語でストーリーを語ることにより学習を進めることができます。
(Oxford University Press日本公式より)
この「イラストを見ながら自ら英語でストーリーを語る」って相当な英語力・・・ノンネイティブにはハードル高い・・・
ですので、stage1のWordless Storiesの2パックは、「ノンネイティブにはあまり使えない」と判断し、買わない方も多いと思います。
私も、息子幼少時(渡英前)に日本版を買ったときは、Wordlessは買わずに、文字のあるシリーズから揃えましたよ。
ちなみに、ORTの絵本を選ぶには、次の2冊の書籍がオススメです。
古川昭夫・宮下いづみ「小学校教科書で始める親子で英語絵本リーディング」小学館
この本の解説記事はコチラ
古川昭夫・宮下いづみ「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」小学館
本の解説記事はコチラ
以上、ORTの絵本選びや使い方・進め方の参考になれば幸いです。
↓↓↓ORTレビュー記事(ステージ1)の目次はこちら
<ステージ1>
- ステージ1「Wordless Stories A」←イマココ
- ステージ1「Wordless Stories B」
- ステージ1「First Words」
- ステージ1「More First Words」
↓↓↓ORTレビュー記事(全体)の目次はこちら
<ステージ1>
- ステージ1「Wordless Stories A」←イマココ
- ステージ1「Wordless Stories B」
- ステージ1「First Words」
- ステージ1「More First Words」
<ステージ1+>
- ステージ1+「First Sentences」
- ステージ1+「More First Sentences A」
- ステージ1+「More First Sentences B」
- ステージ1+「More First Sentences C」
- ステージ1+「Patterned Stories」
- ステージ1+「More Patterned Stories」
<ステージ2>
- ステージ2「Stories」
- ステージ2「More Stories A」
- ステージ2「More Stories B」
- ステージ2「First Sentences」
- ステージ2「Patterned Stories」
- ステージ2「More Patterned Stories」
<ステージ3>
<ステージ4>
<ステージ5>
<ステージ6>