こんにちは!子供英語教材ナビゲーターのすみれママ(@sumire_mum)です。
★子供向けの英語絵本「オックスフォードリーディングツリー(Oxford Reading Tree、以下ORT)」は、ステージ1からステージ9までレベル順に読み進めていくと、自然に英語力がアップする効果的な教材です。
このブログ記事は、
- ORTステージ1+「More Patterned Stories」6冊の内容やレベルを知りたい
- ORTステージ1+「More Patterned Stories」6冊を実際に読んでみた感想が知りたい
1)ORTステージ1プラス「More Patterned Stories」の概要
Oxford Reading Treeのステージ1+「More Patterned Stories」について、出版社の公式サイトには、以下のような説明があります。
限られた数の基本動詞と登場人物の名前が繰り返しでてくるように構成してあります。本編のStage 1+と Stage2の間に読むと効果的です。このパックには、カードをひいてそこに書いてあるとおりに顔の表情をつくるゲームの話やパパがサッカーをする話が収録されています。(Oxford University Press日本公式より)
このシリーズは、主要な動詞表現を習得できるように、went, got, madeが繰り返し登場します。
また、「be動詞+形容詞」で感情や状態を表す頻出表現も出てきます。
楽しいストーリーを読みながら、ステージ1+レベルの学習を復習することができます。
2)このシリーズの主な登場人物
(※画像出典はいずれもamazon.co.jp)
3)ORTステージ1+「More Patterned Stories」各巻のあらすじ&レビュー
それでは、このシリーズの各巻について、あらすじとレビューを紹介していきたいと思います。
Shopping
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:35
<あらすじ>
- タイトル:Shopping(ショッピング)
- 副題:Chip and Dad go shopping.(チップとお父さんは買い物に行く)
チップとお父さんはビスケットを焼きます。
材料が足りないので、スーパーへ買い物に出かけました。
ポテチを買って、漫画本を買って・・・
さあ、家に帰ってお菓子作りを再開!しかし・・・
<登場する主な単語>
a, got, comic, to, the, wanted, some, sugar, he, went, supermarket, shop, crisps, ball, forgot
<コメント>
「went to ●●. (●●へ行った)」「He got ●●. (●●を買った)」という文章の繰り返しです。
数や量を表す形容詞someも登場します。
- Chip wanted some sugar. (チップは砂糖が欲しかった)
- He got some crisps. (彼はポテチを買った)
sugarは不可算名詞(数えられない/sが付かない)、crispは可算名詞(数えられる/sが付く)ですね。
このお話は、買い物アルアルで読んでて楽しいです。
本屋さんの窓の向こうに、作者のアレックス・ブリクタが描き込まれていますね(ひげのおじさん)
crispsはポテトチップスを表すイギリス英語。chipsだと、イギリスではフライドポテトのことになります。
<イギリスでは>
- ポテトチップス=crisps
- フライドポテト=chips
<アメリカでは>
- ポテトチップス=chips
- フライドポテト=french fries
日本でもコストコで見かけますが、米袋みたいな巨大なポテチのパックが売っています。イギリスの健康問題の根源だと思う・・・
What a Mess!
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:25
<あらすじ>
- タイトル:What a Mess!(ぐちゃぐちゃ)
- 副題:Everyone makes a mess.(みんなぐちゃぐちゃにする)
ロビンソン一家は、手づくりのプレゼントを持って、誕生日パーティーに出かけます。
ミシンで服を縫うお母さん、イチゴでジャムをつくるお父さん、マフラーを編むチップ、空き箱でトラックをつくるビフ。キッパーはバースデーカードを描きます。
さあ、家の中はどうなったでしょう・・・?
<登場する主な単語>
a, Mum, Dad, mess, made, dress, some, scarf, lorry, birthday, card, everyone, jam
<コメント>
「made ●●. (●●を作った)」という文章の繰り返しです。
「Shopping」に続いて、数や量を表す形容詞someも登場。
- Dad made some jam. (お父さんはジャムをつくります)
jamは不可算名詞(数えられない)なので、aや三単現sが付きませんね。
scarfはマフラーのこと。英語では、首に巻くものは全般的にスカーフで、マフラーとは言いません。
lorryはイギリス英語でトラックのこと。
<イギリスでは>
- トラック=(大きい物)lorry, (小さいもの)van
<アメリカでは>
- トラック=truck
イギリス英語とアメリカ英語、たくさんの違いがありますね。
この家のお父さんは、本当によくモノをこぼします。洗剤とかお茶とか・・・
うちの子たちも、「パパがまたこぼしてるよー!」とウケてます(笑)
Making Faces
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:15
<あらすじ>
- タイトル:Making Faces(にらめっこ)
- 副題:Everyone plays a party game.(みんなパーティーゲームをする)
家族でパーティタイム。みんなでにらめっこをしています。
お父さんの怖い顔、チップの悲しそうな顔・・・
あれれれ、キッパーがこっそりキッチンに向かっていますよ!
<登場する主な単語>
Dad, Mum, sad, Biff, was, fierce, good, frightened, hungry, Chip, Kipper
<コメント>
fierce(凶暴な), sad(悲しい), good(良い), frightened(おびえた)といった感情を表す形容詞がテーマです。
パーティー料理が美味しそうで、読んでいるとお腹が空いてきます(笑)
お母さんの胸元に「21 AGAIN」というバッジが付いてるんだけど??「21歳よ、もう一度」???お母さんの誕生日パーティーなのかな????(たしかお父さんが35歳設定なので、お母さん31歳かな・・・あくまで推測)
Goal!
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:24
<あらすじ>
- タイトル:Goal!(ゴール!)
- 副題:Dad plays football.(お父さん、サッカーをする)
今日はお父さんのサッカーの試合です。
雪まじりの天気のなか、家族で応援します。
寒くてみんな震えています・・・。お父さんはイエローカード切られちゃった・・・。
試合はどうなるのかな?
<登場する主な単語>
a, it, got, Mum, Dad, the, was, cold, day, everyone, wet, tired, miserable, cross, goal
<コメント>
「got+形容詞(~になる)」の繰り返しです。
- got wet(濡れる)
- got cold(寒くなる)
- got tired(疲れる、飽きる)
- got miserable(みじめになる)
- got cross(怒る、機嫌が悪い)
crossは日常生活でとてもよく使うイギリス英語です。
息子にmiserableの意味を日本語で説明したら、「みじめってどういう意味?」と聞かれました。確かに「みじめ」って最近使わないですね。絵を見せながら、「寒かったりお腹がすいたりして、元気がないことだよ」と説明しました。
The Journey
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:23
<あらすじ>
- タイトル:The Journey(旅行)
- 副題:What a long journey!(とても長い旅)
みんなで旅行に出かけます。
渋滞で車が動かなくなり、お腹は空くし、喉も乾いて、みんなイライラ。
しかも途中で「回り道」の看板があり、一家は道に迷ってしまいます。
<登場する主な単語>
Dad, Mum, I’m, bored, said, hungry, thirsty, cross, lost, hooray, everyone
<コメント>
感情を表す形容詞が出てきます。
- I’m bored. (飽きた)
- I’m hungry. (お腹空いた)
- I’m thirsty. (喉が渇いた)
- I’m cross. (イライラする、ムカつく)
「飽きる・退屈する」は、
- He is bored. (彼は退屈している)
- This book is boring. (この本は退屈だ)
というように、人が主語のときはbored、物事が主語のときはboringになります。
羊のいる草原や、海辺のピア(桟橋)など、典型的なイギリスの家族ドライブが目に浮かぶ1冊です。
Who Did That?
- レベル(ステージ):1+
- ページ数:8ページ
- 語数:36
<あらすじ>
- タイトル:Who Did That?(誰がやったの?)
- 副題:Mum gets cross.(ママは怒っている)
怒り顔のお母さん、壁の汚れを指さして「誰がやったの?」
「チップのせいだよ」「キッパーのせいだよ」
みんな押し付け合いますが、真犯人は・・・?
<登場する主な単語>
Mum, it, Dad, did, Biff, was, cross, who, that, she, said, wasn’t, me, Chip, Kipper, Floppy
<コメント>
「Who did that?」「It was 人名.」のやりとりが続きます。
Whoで始まる疑問文ですね。日常会話でよく使う文章ですし、まるっと覚えてしまうのがよいと思います。
この表紙のお母さんの表情・・・子育てしていると、いつもこんな表情になっちゃいます(笑)
キッパーシリーズのいいところは、子どもたちが(よくも悪くも)子どもらしいところ。
今回も、喋れないフロッピーをみんなで犯人扱いしちゃって・・・(ひどい)
他の巻でも、怠けてたりちゃっかりしてたり、子どもの描き方がリアルなので、子育て中だと共感できるんですよね。
4)ORTステージ1プラス「More Patterned Stories」の感想&レビュー
基本的な動詞表現と、日常でよく使う形容詞表現が、繰り返し出てくる内容です。
版元Oxford University Press日本支社のパンフレットには、
例えば小学校低学年で初めて英語を学習される方は
まずステージ1+をお試しください。
(オックスフォード・リーディング・ツリー&児童向け書籍カタログ「よくある質問FAQ」より)
と書いています。
ステージ1+の中でも「Patterned Stories」と「More Patterned Stories」は復習的な内容になりますので、このOxford Reading TreeのStage1+「Patterned Stories」は、
- 3~5歳以上で言語力・思考力が形成されつつあるお子さん
- Stage1+の「First Sentences」「More First Sentences ●」の4冊を読み終えたお子さん
にオススメ。
英語自体は簡単なので、初心者でも充分楽しく読める内容ですが、教材としては、レベル順に読み進めた方が効果的です。
一方、初級教材ではありますが、文字(言語)から学ぶ教材なので、乳幼児には向かないと思います。
乳幼児のときは、歌のかけ流しや絵がメインの本で学び、言葉が増えてきた段階でORTを始めるのがよいでしょう。
5)Oxford Reading Tree絵本の内容とレベルを知るためには
大量にあるORT絵本、ご自分のお子さんに、どのレベルを選んだらよいのかわからない方もいらっしゃると思います。
そんな方には、実際にORTの中身を読める次の2冊の書籍がオススメです。
古川昭夫・宮下いづみ「小学校教科書で始める親子で英語絵本リーディング」小学館
この本の解説記事はコチラ
古川昭夫・宮下いづみ「イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ」小学館
本の解説記事はコチラ
ORTの全体像については、別の記事に書いていますので、よろしければ読んでみてください。
ORTの使い方や英語学習の進め方の目安として、活用していただければうれしいです。
↓↓↓ORTレビュー記事(ステージ1+)の目次はこちら
<ステージ1+>
- ステージ1+「First Sentences」
- ステージ1+「More First Sentences A」
- ステージ1+「More First Sentences B」
- ステージ1+「More First Sentences C」
- ステージ1+「Patterned Stories」
- ステージ1+「More Patterned Stories」←イマココ
↓↓↓ORTレビュー記事(全体)の目次はこちら
<ステージ1>
<ステージ1+>
- ステージ1+「First Sentences」
- ステージ1+「More First Sentences A」
- ステージ1+「More First Sentences B」
- ステージ1+「More First Sentences C」
- ステージ1+「Patterned Stories」
- ステージ1+「More Patterned Stories」←イマココ
<ステージ2>
- ステージ2「Stories」
- ステージ2「More Stories A」←イマココ
- ステージ2「More Stories B」
- ステージ2「First Sentences」
- ステージ2「Patterned Stories」
- ステージ2「More Patterned Stories」
<ステージ3>
<ステージ4>
<ステージ5>
<ステージ6>