こんにちは!すみれママ(@Sumire_Mum)です。
今回は、英語教育について書かれた書籍
の要約・感想・レビューをお届けします。
この本は、東京インターナショナルスクールの代表であり、英語教育の論客である坪谷ニュウエル郁子さんが、楽しく身につく英語学習法を、多数(約35種類)紹介している本です。
このブログ記事は、
- 坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てる』の内容を知りたい人
- インターナショナルスクール流の英語教育の方法を知りたい人
- 小学生~高校生に対する体験的な英語学習のやり方を、数多く知りたい人
- 東京インターナショナルスクール創立者・理事長の坪谷ニュウエル郁子さんの経歴を知りたい方
に役立つ内容になっています。
この記事の構成
この書籍は、35種類以上もの英語学習法が具体的に書かれたマニュアル本です。
著者の坪谷郁子さんが紹介されている学習法は、とても素晴らしいので、4記事に分けて詳しくお伝えします。
- 全体の大まかな内容(※この記事)
- 著者プロフィール
- 書籍の概要
- 私(すみれママ)の感想
- アマゾンレビューのまとめ
- 坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てる』が向いている人・向いていない人
- 著者の英語教育に対する考え方・学習法マニュアル(アルファベット・単語)
- 書籍の要約 その1(序章~第1章)
- 学習法マニュアル(会話表現・自己紹介)
- 書籍の要約 その2(第2章~第3章)
- 学習法マニュアル(プレゼンとディベート・社会問題)
- 書籍の要約 その3(第4章~第5章)
全体について大まかに知りたい方は1の、1の記事(=この記事)をお読みください。
著者の英語教育に対する考え方と、アルファベット・単語の学習方法を知りたい方は、2の記事をお読みください。
さらに、会話表現・自己紹介・プレゼン、ディベート・社会問題などの英語学習方法を知りたい方は、3の記事と4の記事を読んでみてください。
著者の経歴紹介
坪谷 郁子(つぼや・いくこ) ※または坪谷ニュウエル郁子

(画像出典)東京インターナショナルスクールグループHP
- 学校法人東京インターナショナルスクール 理事長
- 株式会社東京インターナショナルスクールグループ 代表取締役
- 文部科学省大臣官房付国際政策特任フェロー
- 国際バカロレア日本大使
他、役職多数
著者の坪谷ニュウエル郁子さんは、1957年、神奈川県茅ヶ崎市生まれ。アメリカ人の夫さんとの間に2人のお子さんがいらっしゃいます。
高校卒業後の1977年に渡米し、アメリカのイリノイ州立西イリノイ大学WESLを修了後、1985年(昭和60年)、東京港区に英語スクール「イングリッシュ・スタジオ」を設立しました。
1997年(平成9年)には全日制の小学校「東京インターナショナルスクール」(4~14歳対象)を開校し、2001年に「株式会社日本国際教育センター」に統合・改称。2013年(平成26年)には住友商事と事業提携しています。
現在、学校法人東京インターナショナルスクールとして東京港区南麻布の校舎を運営するほか、キンダーガーテン・アフタースクール事業を、全国の教育企業とフランチャイズ提携を結んで展開中。(※)

東京インターナショナルスクール南麻布校
(画像出典)東京インターナショナルスクールグループHP
※東京都5校(中目黒校・南麻布校・駒沢校・都立大校・勝どき校)、北海道1校(札幌円山校)、兵庫県1校(夙川校)、福岡県1校(大濠校)の計8校
坪谷ニュウエル郁子さんは、5法人の代表を務められ、教育界の有名人として講演や取材を多数受けておられます。

(画像出典)文春オンライン
書籍の概要
- 出版社:講談社
- 発売日:2000/12/1
- ページ数:198ページ
- サイズ:新書
書籍の要点
坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てる』の要点は次の通りです。
- 国際人とは、英語が喋れる人ではなく、「自分の頭で考え、発言し、行動する、出た結果に責任をとれる人」
- 国際人になるには、「自分の意見や考え」「他を尊重する心」「国際社会で通用するスキル」を持ち、国際社会において自己の義務と責任を認識する必要があります。
- 英語を習得するには、暗記よりも体験学習法が効果的。英語を使って問題解決、プレゼンテーション、ディベートなどのスキルを身につけるのがよいです。
- 年代に合った内容を学ぶ必要がある。知識ある大人が「昨日何を食べたか」について会話するのでは上達しません
以上のことを踏まえ、35種類以上の英語学習の具体的方法を紹介します。
- 第1章:アルファベット・単語の学習法(7種類)
- 第2章:会話でよく使われる「決まり文句」の学習法(6種類)
- 第3章:英語を通じて「自分」について考え・学ぶ学習法(6種類)
- 第4章:自分の考えを表明し、ディベートスキルを高める学習法(4種類)
- 第5章:自分以外(他人・社会・世界)ついて学ぶ学習法(12種類)
すみれママの感想
坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てる』を読んで、私がよかったと思った点と、イマイチと思った点を紹介します。
よかった点
2000年発刊の古い書籍ですが、
という教育哲学に基づいているので、学習内容自体が古くなることはありません。 著者の坪谷ニュウエル郁子さんは、東京インターナショナルスクールを創設・経営している英語教育・グローバル教育の第一人者だけあって、経験に基づいて、効果のある学習方法を取り上げられていると思いました。 私は、自分の子どもたちに自宅で英語を教えている「おうち英語ママ」なので、この本で紹介されているたくさんの学習方法を、とても魅力的に感じています。 冒頭で紹介されている「アバクデュ読み」、つまり、アルファベット26文字を ア、バ、ク、デュ、エ、フ、ンガ、ハ、イ、ジュ、ク、ラ、ンマ、ンヌ、オ、パ、クッ、アー・ス、ツュ、ア、ヴ、ワ、クス、ヤ、ズ で覚えるフォニックス学習法には、ビックリしました。 確かにこれで覚えればフォニックスを体得できそう… 単語や日常会話を学ぶ学習方法については、楽しく学びながら身につきそうなものがたくさんあります。 全部は難しいけれど、我が家でも、子どもの年齢や発達段階に合わせて、試せるものは試していきたいと思っています。 著者の坪谷さんは、高い理想を掲げているので、軽い気持ちで子ども英語を始めようとしている人には、ハードルが高いかもしれません。 特に、後半のプレゼンテーション・ディベート・社会問題に関する学習内容は、大人にとっても、日本語だったとしても、難しい内容です。 例えば、中学生以上が「頻度の表現」を学習する方法として、 を作文し、発表するアクティビティがあるんですね。 大事なテーマではあるけれど、思春期以降だと、親子で進めるのは難しいのではないでしょうか。 その他にも、 を作文するアクティビティなど、自分とガッツリ向き合う内容が結構あるのです。 35種類の学習法が紹介されているけれど、一部の学習法は、英語教室や学校ではできたとしても、おうち英語では厳しいかもしれません。 坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てる』を読んだ皆さんの感想を、Amazonレビューから2件紹介します。 ★★★★★ 目からうろこ! 様々な英語や英語上達の本を読んだが、どこか違うだろうと感じていました。 結局私たちは教材やカリキュラムは違っても、英語を生活の為の日常使う道具としてではなく、テストや勉強という感覚で覚えよう、暗記しようとあがいていたことがわかりました。 確かに自分もふくめ日本人の90%はHow are you?と外国人に聞かれたら調子悪くてもI’m fine thank you.ってついこたえちゃうよね。 文法が変でも、構文がめちゃくちゃでもコミュニケートできることが大事だよね。 英語に悩める自分としては、いろんな意味で目からうろこのnice bookでした。 (amazon.co.jpより) ★ 英語に精通していない親は・・・ 本書では、英語を学習するには、体験を通じた実践が有効であると書かれている。 文法や細かい語法にこだわらずに、楽しく学習することを勧めている。 本書の大半は、こうした著者の考えに基づき、いくつかのテーマに分け、さまざまな「アイデア」と称した実践例を紹介する。 しかし、これらの実践例は、英語を話す環境が整っていたり、親が英語に精通していることを前提とした内容である。 事実、本書では、著者が主宰する英語スクールの引き合いがあったり、小学生と中学生を一くくりに「小中学生」として論じていることが多々ある。 多くの読者は、英語を苦手とし、せめて子どもだけには英語を得意になってもらいたいと願い、そうした親の願望に応えるための指南書を探しているに違いない。 そのように望んでいる者にとっては、本書は、期待はずれとなってしまうだろう。 (amazon.co.jpより) Amazonには、以上のようなレビュー記事が寄せられていました。 なるほど・・・ 私は「おうち英語ママ」なので、坪谷さんのメソッドは役に立つなあと思っていたのですが 2番目のレビュワーさんがおっしゃるような「英語を苦手とし、せめて子どもだけには英語を得意になってもらいたいと願い、そうした親の願望に応えるための指南書を探している」方には、ハードルが高い本かもしれませんね。 この本を読んだ感想と、Amazonレビューに寄せられていたご意見から、この本を読むのに向いている人と向いていない人をまとめてみました。 この本は、「一定の英語力があり、お子さんに英語を教えた経験のある方」には、役立つ本だと思います。 2000年発刊の古い本ですが、「国際社会で活躍できる子どもを育てる」という信念のもと書かれた本なので、現在でも十分に通用する内容です。 しかも、坪谷さんが提唱しているのは「表面的な国際人」を育てるインスタントな教育法ではありません。 という教育哲学に基づいたメソッドなので、この先も色あせることはないと思います。 しかし、指導者側に一定の英語力が要求されるのと、インスタントではないために、大人側にも深い考えが要求されます。 ですので、英語力に自信がない方や、とにかく時間がないという方には、向いていません。 また、この本は新書版なので、イラストや図表は限られていて、文字中心です。少しあるイラストもモノクロなので、わかりにくい部分があります。 なので、大判・カラフルでわかりやすい英語教育本をお求めの方には、向いていないと思います。 また、この本は20年前に発刊された書籍であり、紹介されている学習方法は、紙・ペン・はさみなどを使って手を動かす、アナログなものばかりです。 英語学習方法は日々進化しているので、新しい教育手法への関心が強い方は、最新の教材を探された方がよいと思います。 以上、坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てる』の概要・感想・レビューを大まかにまとめてみました。 次のページから、この本の内容を詳しく紹介していきます。 <坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てる』紹介記事(全4ページ)>
イマイチだった点
読者の評判とレビュー
坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てる』が向いている人・向いていない人
坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てる』が向いている人
坪谷郁子著『英語のできる子どもを育てる』が向いていない人
まとめ